会社や組織を旅立つ人に送る餞別を選んでみましたという話です(高倉健先輩に倣って腕時計を)(2019/12/15)

おはようございます。

2019年12月の配信記事です。

写真は、懐中時計のムーブメントですが、先日アップしました、北朝鮮に関する歴史的認識についての記事が、ごく一部の業界で受けまして、特に韓国と日本のビジネスや政治を理解するための基礎知識としては必要なものが網羅されているといった過分なお褒めの言葉もいただきましたので、こちらに再掲しておきます。

是非途中下車してお読みください。

▷▷参照記事

近世から現代までの朝鮮半島状況をおさらいしてアジア国際情勢の今後を展望いたします(北朝鮮の話)(2019/12/13)

おはようございます。 2019年12月のアジア国際政治状況について、朝鮮半島の北半分(いわゆる北朝鮮)を中心に、背景や経緯、歴史を掻い摘みながら基本的な理解をおさらい…

北朝鮮という国は、最初は共産主義革命の拠点として、朝鮮半島の平壌に始まった時は、バリバリのソヴィエト共産党の直営支部として、金日成(キムイルソン)という、齢33歳にして共産主義革命のリーダーとして祭り上げられた、「日帝35年」を闘争に費やしたという、時空を超えた活躍をされた方として鮮烈デビューし、当時の共産主義革命ではトレンドであったレーニンやスターリン、そして毛沢東のような個人崇拝にひた走り、自身の巨大な彫像を作ったりしていたわけですが、独裁スターリン時代の反省から共産主義革命の本拠地であるソヴィエトにおいて、(あまりにも内部での粛清をやりすぎた)スターリンの個人崇拝が否定されるに及び、そして、共産主義陣営として二つの巨大なライバルとして成長しつつあった中国共産党とソヴィエト共産党との間をうまいこと泳ぎまくった挙句、その両方とも適当な距離を取り、そうして、中国共産党も、もちろん本家のソヴィエト共産党も、その他のどの共産主義陣営もできなかった、「権力の世襲化」という離れ業を演じてのけるのです。

なんと、全ての人民を代表する階級である労働者階級の一時のリーダーに過ぎない、そんな共産主義革命を体現する一党独裁の朝鮮中央労働党という組織の「総書記」という程度の人が、軍も政治も行政も司法も全て握り、完全無欠の(王とも皇帝とも呼ぶのも憚られる)独裁者として振る舞い、さらにその血族がその地位を継いでいく、という絶対に相容れない、共産主義革命と中世世襲制が合体した、摩訶不思議な国家政治体制が出来上がり、それが強化され続けているというわけです。

現在の「主君」である、金正恩は、初代の金日成の姿格好を真似て、そうして地位も、朝鮮中央労働党の「第一書記」の地位にあるようです。

そのうち、個人崇拝と神格化が完了したところで、「総書記」に就任してその統治体制を盤石なものにするつもりなのでしょう。

さて題名と全く関係なく脱線が過ぎますが、脱線ついでにもう一つ書いておきますと、最近ようやく身体と脳とで求めるもの、特に食べ物や睡眠については顕著に違うということに気づいて来ました。

どういうことかといいますと、これまではずっとご飯は大盛り、油っこいもの大好きで過ごしてきたのですが、ようやく、これは「脳」が求めているものではあるが「身体」は求めていないものである、ということがわかってきたのです。

炭水化物を抑えるダイエット方法、というのが最近流行ってきているようですが、これを理解するには、「糖質制限」といった言葉だけではなくて、この本質的な意味をわかると心に落ちる、そういう話です。

例えば、筆者が大好きなカレーがあります。

ご飯大盛りに、カレールーをひたして、カツカレーですのでとんかつを載せて食べます。

ダイエット界隈では、このような、炭水化物(白米)+炭水化物(小麦粉)+炭水化物(パン粉)という三重奏に加えて、さらにハイパーカロリーなカレールー(バター)、トンカツ(豚肉)というハイパーカロリーな食事は、まさに禁忌となっているはずです。

しかし、これがまたうまいわけです。

白米ごはん大盛りという炭水化物の上に、小麦粉とバターたっぷりのカレールーをどっぷりと大盛りでかけて、その上にさらに小麦粉とパン粉の衣を付けたカツを乗せ、やおら食う。

これこそ、脳が喜ぶ、素晴らしい食事です。

しかし、ほどほどにしないと、身体の方が悲鳴を上げます。

もう身体が食べている時点からすでに警告を発しています。

胃が持たれて身体に糖質が回ってきて、重たくだるい、そんな感じになってきますが、それを「酒」「アルコール」で誤魔化して飛ばしてしまうと、さあ大変。

食欲という「脳」の指令がどばっと覚醒され、そうして、本当は休みたい、胃や腸を動かして消化したい、という身体の声なき声はかき消され、あわれ、人類創世20万年前から、ずっと最近まで悩まされてきた「飢え」に対抗すべき、食える時に食っとけ、というDNAの構造から裏打ちされた我々の有能な「脳」の行ける時に行っとけ!という強烈な指令にはまったく歯が立ちません。

この結果、翌日起きた時には二日酔い、胃のもたれ、身体のだるさ、重さに苛まれることになるのです。

満腹になってしまえば、あとは「活動」する必要はない、これは太古の昔からの人間の営みの「常識」でした。

しかし、飽食で、つい食べ過ぎてしまう現代においては、生産性の高い仕事をするために、あえて「空腹」状態をうまく作り出す必要があるのです。

空腹でなければ狩り(狩猟)に出ることはなかった、満腹だと動かず身体の消化器官に委ねてゆっくり休む、このように数十万年を過ごしてきた我々のご先祖様からすれば、今の生活社会様式が急激に変わったことで驚くかもしれませんが、今に生きる私たちとしては、腹八分目で摂生して、胃や腸、そして身体全体を労り、脳の過剰なイケイケ指令を適当にやり過ごし、朝は早起きして納豆と味噌汁、少量のご飯で済ませて運動し、適度に空腹感を味わいながら、その空腹な状態で高まる集中力を梃子に仕事を効果的に済ませて、夜もドカ食いせずに早めに切り上げよく風呂に浸かって身体の芯から温まってぐっすり眠る、疲れを布団に溶け出させるように眠るように、サウナや半身浴を多用して、身体の芯まで一旦温めて疲れを逃す、そのような生活習慣を取ることが必要になってきたわけです。

いわば、適度な「飢え」を生活に取り入れ、原始からの身体と脳の作り通りに、無理をしないということです。

もちろん、太古の人々も、たまにはハメを外してどんちゃん騒ぎをしたことだと思います。

酒もかっくらうし、御馳走も食べまくる、そんな夜もきっとあったでしょう。

しかし、それが「毎日」続いたわけではなく、そんなごくたまの「ハレ」の日に向けて、普段は節制した、慎ましい暮らしをしていたはずなのです。

さて、またまた脱線が過ぎますので、本来の題名に戻って簡単にまとめておきます。

筆者が現在勤めている組織から、このたび筆者も親しくさせていただいた2名の未来ある青年や壮年の人材が、卒業して新しい世界に飛び出していくことになりました。

筆者は、しんみりしたのは嫌いなので、送別会といった催しではあまり気の利いたことをしゃべることはできないので、私の高校の大先輩であり、昭和の名優として名を馳せた、あの高倉健さんのエピソードに倣って、腕時計やティータイマーを餞別に贈ることが多いです。

高倉健さんは、映画の共演者や一緒に仕事をしたごく親しい人に、彼が特注するロレックスの時計を贈る、ということをしておりましたが、この凄いのは、あげた方は一切外に漏らさないのに、もらった方が、高倉健さんに時計をもらえたことを、周囲に本当に嬉しいことだと自慢して回る、ということです。

人間がそこまでできてくると、贈り物すらステータスになる、高級腕時計のロレックスが、そのロレックス以上の価値を持つという、非常に稀ないい事例だと思ってこの話をいたします。

そうして私が贈るのは、当然ロレックスのような高級時計ではなくて、全くの一般ブランドでしかないのですが、それでも、気持ちは一緒です。

自分自身の時間を、何よりも大切になさってください

という意味を込めて贈っています。

いつかビルメン王から時計を貰った、という話が(このブログ以外から)漏れ出してくるのを期待しながら、コツコツ頑張っていこうと思います。

いつも通り脱線が多い本日の記事は以上です。

(2019年12月15日 日曜日)