良い人材を採用するために未来を語ろう

採用市場はヒートアップ

新卒採用市場、中途採用市場は空前の活況を呈しています。

そして、採用したい就職希望者(中途も新卒の学生含む)というのは競争が激しいです。

新卒採用に関しては、大手を含む十数社から内定をもらっている、といった学生もいます。

そんな、十数社から内定をもらっても、行ける会社は一つか二つなのですから(副業するとしても)、そんな内定数を誇るような就職活動者に対して、市場でのポジションも低い、著名度もない弊社のような会社がどのように口説くか。これはかのスティーブ・ジョブズも使った(といわれている)方法です。

就職希望者「実は、大手の〇〇社から内定をいただいたので、御社の今後の選考は辞退させていただきたいです」

社長「大手の〇〇社に入社できるというのは、すごいことですね。改めてお聞きしますが、では◎◎さんは、「なぜ」〇〇社に行くことを決めたのですか?」

学生「業界で最大手。知名度もブランドもあり優秀な同期も多く採用されています。この会社に入れば競争も激しいと思われますが自身の成長にもプラスになると思います」

社長「明快ですね。では、当社からの内定については、どうお感じですか」

学生「最初は、聞いたこともない会社だという印象でした」

正直に答える彼もしくは彼女はむしろ好感が持てます。

ただ、この就職希望者はこの後の社長の言葉で、「聞いたこのもない」無名企業への入社を決めるのです。

なお、スティーブ:ジョブズが、ジョン・スカリーというコカ・コーラの敏腕マネージャーにかけた有名な言葉、決め台詞は

「このまま一生、砂糖水を売って暮らすか、それとも世界を変えたいか?」

でしたが、

この社長は、

「大手○○社に入れたことは凄いことです!」

「しかしながら、『大手○○に入れる◎◎さんは凄い!』と「いま」言われることと「10年後に『この会社をここまで大きくした◎◎さんは本当に凄い!』と言われるのでは、どちらの将来が面白そうですか?」

と問うたのです。

このまま一生、砂糖水を売って暮らすか、それとも世界を変えたいか?

さて、このような未来志向の会社というのは、言うのは簡単ですがそれを探し当てて巡り合うのは簡単なことではありません。

弊社の理念として、参画してもらう選考の段階から常に、会社の未来像が参画してもらう人たちそれぞれ自身の未来像と重なる、いわば「自分ごと」として感じられるかどうかといった観点で、採用活動というより心を動かす「働きかけ」をしていきたいと考えています。

ですので、それに従って参画してくれてもよし、参画されなくても良いのです。参画されない場合でも、できるだけその人のこの先の人生が豊かになればと願います。

弊社以外の経営者の方や採用担当の方に、特にひとつだけ知っておいて欲しいことを上げるとしますと、新卒だろうが中途だろうが、特に優秀な人材ほど「すでに出来上がった規模や知名度にぶら下がる」圧力が迫ってきます。

ここで、自分の人生を自分ごととして考え、「自分が理想とする企業を自らの手で創り上げてみたい」 という選択を一緒にする仲間を探すことが大切なのです。

最大の採用活動は、自社の事業を今いる人たちが生き生きと進めている「さま」を示すこと、だと改めて思います。

以上