通信制高校の最先端

通信制ではなく「単位制」高校

昨日、さる福岡市大名のスタートアップ施設に伺う機会がありました。そこで受けた話が衝撃でしたので、記憶の鮮明なうちに書いておきます。この会社(株式会社リクメディア、ジョニー藤村さんが社長)さんは、全国の通信制高校の保護者学生向け説明会をオンラインでやるという事業を、今年度(2023年度)に入ってから始めて、そして業界でも上位(2位?)まで迫ったということです。そもそも通信制高校って、どんなところがあるのでしょうか。筆者もN高くらいしか知らなかったのですが、実は、完全オンラインでいけるN高というのは、通信制高校の中でも特異な存在であり、その特異な存在である完全オンライン高校の生徒数が、高校1年生から3年生の3年で2万人いるとか、開学10年未満でそんなに増えるかというところなので、それで世間がびっくりしているわけですが、そもそもその前から、通信制高校というのは歴史が長いわけです。そして、通信制高校という言葉がとてもその概念を分かりにくくしておりまして、もっと厳密に正確に申し上げれば、「単位制」の高校であるということなのです。私たち、大卒学部組は、よく大学を適当にサボってバイトや部活やサークルに明け暮れていましたよね?最低限の単位を取って、授業も週2とかでまとめて、空いた平日には日がなバイト入れたり、友達の家やら彼氏彼女の家に入り浸ったりしていたはずです。つまり、大学というのは、「単位制」であるのが普通であって、毎日フルタイムで朝の0時間目から6時間目までやったあとに補講をやってそれから部活で20時まで、みたいなフルフルの全日制学校のほうが、「特異」なわけです。なので、通信制高校というのも、当然「通い」ます。ただし、単位制ですから、毎日、ともすれば土日も補講や部活で通い詰める、ような無理で無駄な昭和なことはやりません。自分のペースで、バイトや自分の活動もやりながら、通信制(単位制)をにらみながら、やる期間はバリッとやって、長期休暇で海外行ったりインターンシップいったり、自分で決めてますね、みたいなことを教えてもらって、目からウロコが落ちたというか、啓蒙された(蒙を啓かれた)というか、衝撃を受けたのです。確かにそうです。義務教育の中学校まではたしかに毎日学校に来て教室の机に座る、体育の授業にも出る、みたいなことが身体と心の健全な発達のためにも必要だといわれるのもわかります。しかし、義務教育でもない教育機関は、本来「単位制」であるべきなんです。そういうわけで、結局ゴリゴリの全日制高校に通っていた昭和生まれの筆者自身が、大学行ったらロクに大学にも行かずに、行ったとしても生協の食堂まで、琵琶湖河畔の大津螢谷石山寺のボート部の合宿所で日がな一日ぼけーっとナニワ金融道の漫画読んでいたようなことを考えますと、それはそうだなと納得するわけです。大学?おれ通ってないじゃん。でも単位揃えてきっちり卒業したがな(優は一つだけだったけど、留年せずに、4年で)。結局、高校以上になれば、自分で自分をどう鍛えて教育して、どのような人間になって社会に自分を投入して還元して報酬をいただき、相互の関連の中で生きていくかということになりますから、ここで、開成高校無理やりいかなくても、最高峰塾と呼ばれる鉄緑会やら大手の河合塾やら東進予備校でゴリゴリ東大目指して勉強するみたいなことも別に通信制高校の単位取りながら、時々行きながらでもできてしまうわけです。東大受けるための高校卒業資格というものを得るという意味では全く充分です。甲子園目指してゴリゴリに野球漬けになるのもOK。高校3年の夏の甲子園終わってから、集中講義で4倍速で高卒程度の学力単位を揃えたらいいじゃん。ということで、義務教育を超えたところの教育機関はそもそも「単位制」が原則ですよ、全日制高校のほうがむしろ特異なんじゃないんですか?といった話でした。写真は、これほとんど単位制の通信高校だろうPL学園野球部、と思ってアップしました。もう12人に1人以上の高校生は、通信制、もとい単位制高校生だそうですよ。おわり。

この会社です。リクメディア藤村ジョニーさん↓

株式会社リクメディア

株式会社リクメディアは、コロナウイルスの影響で2020年3月にオンライン合同企業説明会が軒並み中止になった時、就活生を応援するために企画したプロジェクトである、福岡…

追伸

これから社会人で大学院行こうとか、高卒だけど大学はすっ飛ばして社会人経験を認めさせて飛び級で大学院行くとか、これからの教育というものをアップデートさせるために考えるべき材料はたくさんあると思います。具体的方策は何かを考えて、小さくても実践する。この記事はこうした議論の出発点のさらに参考になる程度のものですが、単位制の考え方は仕事勉学プライベート家族子育て介護といった全人的活動を両立させるためにももっと必要なものだと思うのです。
以上