国民民主党分裂
前原新党結成
毎年年末になりますと、政党交付金欲しさの新党設立や政党分裂が起こりますのが日本の風物詩です。
今回、2023年12月のニュースは、そもそもミニ政党である国民民主党の前代表の前原誠司さんを核とする、政党要件5人ギリギリの出奔劇でした。
国民民主党の榛葉幹事長は記者会見で、離党して新党を結成した前原氏に対して「大きな塊と言いながら、小さな塊になっちゃったんじゃないの」と批判しました。
その通りです。ただ、国民民主党自体も、どんどん小さな塊になってきています。
2020年に大きな塊を作るべく旧立憲民主党と旧国民民主党が合流する動きが出た際、それに与しなかった議員が新たな国民民主党を作りました。
一種の純化路線でしたが、結局、今回の分裂。社民党がどんどん小さくなっていったのとダブって見えます。
また、「みんなの党」が自民党への接近か、維新との合流かをめぐって分裂し、後者の路線の「結いの党」が結成されたのともダブって見えます。
結局、残った「みんなの党」は解党してしまいました。国民民主党は生き残れるのか。
岐路に立っていると思いますが、おそらく、双方とも独立しての生き残りは難しいでしょう。
前原誠司さんは、筆者的には大学学部の先輩にあたりまして、母子家庭から苦学して大学卒業、政治の道に入ったというプロフィールも合わせて個人的には好きなんですが、やっぱり昔のメール事件の例もあり肝心なところで脇が甘いという印象です。
それにしても、このメンバー、翔んで埼玉2、琵琶湖より愛を込めて、の番宣かと思いました。
滋賀の嘉田由紀子さんもお久しぶりです。お元気そうで何よりです。
あとの方々は、ごめんなさい、よくわかりません(比例だし。。)。
また、新党名は『教育無償化を実現する会』らしいですが、センスの欠片も感じませんね。名は体を表す。十分時間もあったんだから、ちゃんと名前くらい考えておいてほしいものです。それに、教育無償ってありえないです。教育ってそれぞれの自学が基本だし、それに名を借りた重税はもう十分です(笑)。
やっぱり、関西で猛威を振るう維新の勢いに負けて、自分たちを今のうちに高く売り込もうとする魂胆が見えてなりません(私見です)。
となると、あくまで「京都派」の筆者としては、ますます冷めた感じになってしまいます。
太古の昔、大坂灘波の宮から日本列島全土を席巻した大宰相、大豪族大伴金村を彷彿とさせる維新の列島全土への侵食ですが、案外、足元の大阪で転ぶのかもしれない、と予想しておきます(万博が終わりの始まり)。