福岡市営地下鉄「広域」天神ターミナル駅を提案します(2021/01/23)
▼おはようございます。合同会社鈴木商店です。福岡市が運営する市営地下鉄は2本ありますが、そのうちの最初に供用を開始した福岡市営地下鉄空港線と、地元私鉄の西日本鉄道との一体運行を検討した結果、一体運行による収支計画が成り立たないということで、事実上断念する旨の九州朝日放送からのニュースがありました。曰く、
”福岡市地下鉄箱崎線と西鉄貝塚線の貝塚駅乗り入れによる直通化は、利便性の向上を目的に24年前から検討されてきました。関係者によりますと、試算で、車両を連結させるための改修費などに初期投資が約155億円かかり、単年度で2億6000万円の赤字になることから、実現が困難になったということです”
”また、福岡市が地下鉄空港線・天神駅と天神南駅の間で初乗り運賃を適用しない「乗り継ぎ制度」について、国からの指摘で、再来年度の七隈線・博多駅延伸後の廃止を検討しているということです”
▼便利にならないことは確かに残念なことではありますが、貝塚駅という福岡市の北東の結節駅における一体運行断念の話ですが、これはこれを検討するならばという将来の話でありまして、現在展開されているサービスがなくなるという話ではありません。それよりも、もっと切実に問題なのは、現在、福岡市営地下鉄で運行されている2つの線のそれぞれの駅である、「天神駅」←→「天神南駅」の乗り換えが高くなるほうが、はるかに影響が大きそうです。
▼しかしながら、この点については、ニュースの最後の数秒の言及でした。つまり、このことは、本来一つの駅として開発すべきだった、福岡市の中心市街地である「天神駅」と「天神南駅」は、たしかに歩いて12分程度かかるものの、これまでは相互に乗り換え減免することで、少なくとも運賃上は同じ駅に近い形で運用されてきたわけですが、地下鉄七隈線の博多駅までの延伸により、この2つの駅は、「全く別の駅」になるということと同義となり、天神の利便性は大きく損なわれると判断されそうです。これを回避できる、当社の案としては、現在の天神駅と天神南駅を合わせて「天神駅」と定義し、天神駅北側プラットフォームと天神駅南側プラットフォームという2つのプラットフォームと行き先がありますよ、としてしまうことです。つまり、公道を挟んでいるけど同じ駅です、という広域天神ターミナル構想です。こちらからは以上です。それではまた明日。