(2021/03/21)資産を時価評価しないところから本当の投資が始まるという話です

▼資産運用は筆者のライフワークですが、ようやくここに来てあくまで自分基準ですが奥義を極めつつありますので今日はその話をしたいと思います。ここで資産というものは、日本の我々で言いますところの日本銀行券に染み込んでいる円現金ではないもの全てのことを指すという定義にします。

▼そして、手持ちの円現金で交換する全てのものが資産となりえるのですが、それを超えまして、手持ちの現金以外の、例えば筆者の身体や時間、経験そのものによって得られるものも充分資産となり得ます。会社員、なかんずくサラリーマンや労働者として働いて給料なり報酬をもらうというのは、雇用主たる会社と被雇用者たる社員の労働力の等価交換ですし、他人が要らないと処分してくれといったものも、再利用できれば立派な資産です。筆者はこの手法でいただいたスーツやシャツ、ネクタイなどを使わせていただいておりますし、他人には、前の記事で触れたかも知れませんが、使わなくなったスマホ機器を差し上げる代わりに米をいただいたりしています。

▼また、いろいろな悩み相談や事業上のアドバイスをしてもらいたい、という方にはこのままこちらだけ話を聞くのはあれなので、その人が持っている理容師としての技術に敬意を表して、相談する時には当方カットモデルとして、先方の技量が錆びつかない程度に髪を切ってもらう、という関係にしています。これも、小さい経済圏が成り立ち貨幣経済に巻き込まれずに双方の便益が向上します。これも身の回りにあるものを利用する、資産運用の形だと思います。

▼いよいよ、キャッシュとして投資可能な現金を得ている方向けの狭義の資産運用方法です。これは、どんなに少額でも、例えば1万円でも10万円でも充分通用します。投資対象は、一株から投資可能な米国株式です。金や石油、その他のコモディティ、についても充分投資対象になりますが、やはり、人々の意思が毎日乗っかり続ける株式会社という人類史上最高ランクの発明物に張る方がより投資効果が上がると考えます。何しろ、株式会社というものは収益を上げつつけるために最適化された仕組みであり、この仕組みを利用するためにそこにキャッシュや労力を投入し続けるのが現時点では一番だと思います。

▼そして、世界には無数の会社がありますが、米国市場に上場している株式会社は、この世界最大の株式市場に参加する世界一厳しい投資家に鍛えられた強者揃いです。この点、日本市場などの規制に守られたぬるい市場とは根本的に異なります。配当は年4回が常識ですし、下手な経営成績や決算を出せば、同業異業種からの買収に晒されます。そうした市場競争環境に耐え抜き、長い期間にわたり配当金という目に見える実績を積み上げてきた会社を調べて、そこに集中投資するのです。

▼筆者は、現在はAMアンテロ・ミッドストリームという米国北西部に石油パイプライン網を展開する会社の株に集中投資をしています。この株、現在の株価は9ドルで、年間配当予想は0.9ドルです。すなわち10%の年間利回りで運用していることになります。この株式会社、もちろんリスクが大きいためにこの低い株価に止まっているわけですが、筆者はこの株の価格が将来上がることを期待しているわけではありません。そんなことよりも、配当を予定通りずっと続けられるのか、配当実績を積み上げ続けられるか否か、にのみ興味を集中しています。といいますのも、今後株価が上がろうが下がろうが、予定された配当0.9ドル以上が実現される限り、年間10%以上の投資利回りは確保されるのです。

▼毎日の株価の上下についつい目がいってしまいますが、大事なのは株価や時価総額ではなく、将来のキャッシュフローであるとジェレミー・シーゲルという大学の偉い先生やウォーレン・バフェットという投資の達人も教えてくれています。ウォッチすべきは将来の配当実現性のみであり、増配など起これば素晴らしい、減配や無配は最悪、ということです。そのような、減配や無配のリスクが大きく信用できない会社の株式は、慎重に投資検討対象から除外しましょう。

▼最後に、今の日本の消費者金融やクレジットカードのリボ払いやキャッシングでの最高利率は、利息制限法により年間15%です。あれだけの宣伝広告費をかけ、自動キャッシング機を全国に張り巡らし、かつ元利金の回収システムを構築、運用し続け不良債権の回収や処理をし続ける手間とコストを考えると、到底個人レベルでは実現できません。しかしながら、ほぼ管理コストのかからない、年間投資利回り10%の投資手法がここにあることを思えば、経営資源もマンパワーにも限りがある中小零細企業や個人事業主こそ、こうした株式市場への投資手段をもっと活用すべきだと考えているのです。

▼写真はアマビエによる病魔退散を願う京都の八つ橋です。それではまた明日。

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