社会問題の解決方法について(なくせないか、減らせないか、まとめられないか)(2021/05/09)
▼世の中にはありとあらゆる問題が横たわっておりまして、例えばエレベーターが来るのが遅いというのも立派な社会的問題になります。これについてのうまくいかなかった解決策としては、①新しい高速エレベーターの設置(コストがかかりすぎて手間も大変時間もかかるので断念)、②指定階(たとえば偶数階)しか止まらない「快速エレベーター」の導入(指定階でない住人の反対で断念)といったものがあるところ、うまくいった解決策として①エレベーターをガラス張りにして中の人が見えるようにした、②エレベーター待合横に鏡を設置し、ちょっと髪を直すなどといったすることを作り出して誤魔化す、という事案があって面白いと思いました。
▼当社としては、うまくいくいかないに関係なく、抜本的な解決策として③エレベーターを廃止して階段にすれば、待つのにイライラしなくなりかつ健康になります、というのを提唱しますが、このように、何かを「問題だ!」と声高に叫ぶ向きには、落ち着いてその問題がその人の事情や権限なり立場なり「によって」発せられているのか否かをきちんと見極める必要性を感じています。
▼新型コロナウイルス感染症に対する対策として、当社が最も推奨するのは、新型コロナウイルスよりもっと大きな危機、例えば経済的危機や金融的危機、生命的危機を「あおる」ことだと思っています。そうすれば、重傷患者が数十人で医療崩壊!みたいなことを叫んでいる人の声を遥かに超える市井の声に、今のなんだかやっているのかやっていないのかわからない、リアル飲食チェーン店いじめにだけに思える新型コロナ対策への不満やイライラなど、たちどころに消えてなくなるでしょうことを保証致します。
▼社会問題に限らず、課題や問題に直面した時に真っ先に考えるべきは、困難は分割せよといったデカルトの言葉です。または、最近離婚してしまいましたが「問題を切り分けろ」と言ったビル・ゲイツの言葉でもいいです。そして、分割または切り分けられた問題や課題の断片を「なくせないか、減らせないか、まとめられないか」の観点で見直していくことで、かなり問題をすっきりと対処可能なものに変化させることができます。きっと、ビル・ゲイツも結婚問題を、この「なくせないか、減らせないか、まとめられないか」という観点で切り分け、無事離婚という結末決着にたどり着いたのでしょう。会ったこともありませんが。
▼人間、ぐちゃぐちゃ考えることをやめるととても幸せに過ごせることになるという一面があるというのは、昔、筆者もよく読んだ、堀田克かつひこ氏の「オバタリアン」という作品にも見ることができます。作中に、70円、90円とか値段にばらつきあってなかなか売れなかった商品を全品100円にしたらオバタリアンたちが価格を考えなくなって飛ぶように売れたという話を思い出すのです。これで、100円ショップという商法で、人間考えることをやめるとこんなにも快適に生きられるんだなと平成初期の頃教えてもらった気がします。ですので、「オバタリアン」も当社研修図書として推挙しようと思います。
▼いまのところ、2021年5月時点での当社研修推奨図書は、重要なものより①ナニワ金融道、②闇金ウシジマくん、③オバタリアン、となりました。当社の研修は随時オフライン、オンライン問わずいつでも実施できますのでご興味あります方はお問い合わせページよりご連絡ください。お待ちしております。
▼最後にもう一つ。筆者の米国株マイクロソフト株への零細投資は、このゲイツ、メリンダ夫妻の離婚によって終わりました。相手にどのような責任があろうとも、家庭ひとつまとめられない中年男に、世界最大の時価総額を誇る企業のひとつの舵取りを委ねるのは得策ではないと判断したからです。代わりに、米国発、世界最強の投資銀行でありつづける、モルガン君とスタンレー君がつくって今もその社名でやり抜いている「モルガン・スタンレー」という金融機関の株を買うことにしました。この、世界最強のカネの亡者どもの歴史と矜持と現在については、次回以降のブログ題材とさせていただきます。それではごきげんよう。