中国がTPP加盟を申請
TPP11参加国
中国商務省が2021年9月16日、環太平洋連携協定(TPP)への参加を正式に申請したと発表しました。
2020年11月に習近平国家主席がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で参加検討を表明しており、貿易の大きな枠組みに積極的に関与することで、今後の幅広い通商交渉で主導権を握りたい考えのようです。
まあ、自由貿易とか言うその前に、ご丁寧にも世界にばらまいてくれた武漢ウィルスの回収をお願いしたいところですが。
シーパワー連合の取る道
TPPへの新規加入には、全参加国の同意が必要です。中国の参加には日本などの警戒感も強く、各国との交渉が順調に進むかは不透明、というより無理でしょう。
また、TPPは求められる貿易自由化の水準が高く、中国は国有企業改革などでかなりの痛みを迫られることになるため、早期の参加は困難とみられていますが、そこは強権で知られる中国のこと、何をやってくるかは読めません。
また、一方、米国はトランプ前政権下でTPPを離脱し、バイデン現政権も復帰に慎重な姿勢を崩していません。なぜか、米国がいるべき位置に、中国がそのまま居座ろうという、ものすごいことになってきています。
中国には、巨大経済圏構想「一帯一路」への風当たりが強まる中、米政府のTPP復帰に向けた動きが本格化する前に具体的な協議に入り、今後の展開を有利にする狙いもありそうです。
ついては、中国商務省によると、王文濤商務相がこの日、TPPの事務局の役割を担うニュージーランドのオコナー貿易・輸出振興相に申請書を提出し、双方は電話会談の上、今後の手続きについて話し合ったそうです。
一般的な評価
TPPは世界中の自由連携協定の中でも、かなり高度に自由なものであり、国有企業や産業補助金が多い中国が加盟することは、現状ではかなり難しいものがあると考えられます。
一方で、日本としては、そもそも狙いであった米国の加盟を急ぐ必要がありますし、興味を示している英国とも協議を進める必要があります。
その意味で、ここで下手に中国と「握って」しまうと、上記2国の意向を損ねることになりますので、注意が必要です。
TPPの加盟国が増えることは日本にとって良いことですが、当初の理想通り、自由貿易推進体制であるべきですし、そのためには繰り返しますに米国の加盟が重要です。
仮に、米国抜きで中国が加盟した場合、中国の意見が強くなり、自由貿易体制というより、中国に有利な体制となりTPP自体が変容してしまうというリスクにも注意が必要です。
いかにしてTPPの理念である自由貿易体制を守るか考えていく必要があります。
国際政治座談会
この報を受けて、早速当社でも座談会(オンライン)が開かれましたので一部共有します。
A 中国がTPP加盟してきましたね。今後どう読みますか。日本のとるべき道は?
B TPPは、イギリスが中国の加盟に猛反対しているので、中国の加盟は無理な気がします。逆に、イギリスと台湾が加盟するんじゃないかなぁ?
A イギリス台湾入れて、中国は外すのがセオリーですよね。ここでは、そういうことにしておきましょう。
B おそらく、そういう流れになると思います。そもそも、中国を入れないために、TPPには国有企業改革の条件がビルトインされているので、無理でしょう。。。
A でも、中国はそんなポイズンピル、簡単に押し通してくるよね。理屈じゃないから。パワーだから
B そうですね。今後米国含めて動向を注視しましょう。現在のTPP11の中は盟主、実質は中大国な代官的立場の日本としては、非常に神経質な取り扱いになります。
A だけど、もう中国も厳しいよね。少子化で。甘やかされ放題のガキばっかりだし。
A コロナ前は日本の観光地や商業施設にも中国人観光客がわんさか来てたけど、マナーという概念がない。彼らには、ひょっとしたら日本の子供たち勝てるかも。もちろんそういう層の師弟で、エリート層はもっと違う高度人材なんだろうけど。やはり最後は教育ですね。
B そうですね。中国はすでに農村部から都市部に出てきて一旗揚げようというタイプの若者が激減しつつあるので、そろそろルイスの転換点を超えて急成長は終わりでしょう。もうすぐ、不動産バブルが崩壊して失われた30年に突入しそうです。
B 一方、米テキサス州で1日、妊娠6週目以降の中絶を禁止する州法が施行され、ほとんどの女性が中絶を受けられなくなりましたように、アメリカでは、福音派+ヒスパニック系移民のおかげで、人口は安定して増え続けるので、あと30年間の新冷戦を耐え抜けば少なくとも中国には勝てるね。
A でも、次はアフリカ諸国の人口爆発に備えないといけない。私は南アフリカのプラチナ鉱山会社を買った!そして暴落ww
B おおお。。。でも、人口爆発するアフリカのトップクラスの人材を高度移民として大量に受け入れた先進国が勝つね。
A そこでも、中国が1番先行しているんだけど‥。日本は覇権国家は無理なので、今後も環太平洋経済的シーパワーの一翼を担うわりと大国を目指しましょう。
A つまり、倭寇が跋扈した室町時代くらいが良いですね。そっから戦国時代になると、皆兵制で国民負担が増え、対外膨張政策となり、朝鮮出兵のように、破綻。浪人がそこいら中にあふれて社会不安。
A ですので、国際的には孤立の鎖国しているくらいのでちょうど良いかと思います。現実的にも、日本語バリアと天皇家、そしてよくわからない法やルールに基づかない村八分の相互監視社会や国内規制で、外国に開かれているとは到底言えないですし、それでまあまあ十分かと思います。いわば2度目の江戸時代ですね。
A そして、全世界の人口減少が大問題となる、今世紀後半に、2度目の明治維新として、再度勝負をかける。
B そうですね。しばらくは、日米豪印クアッド+大英連邦+台湾+ASEAN+TPPでシーパワー連合を組んで、中露イランのランドパワー枢軸が自滅するのを待つしかないですね。。。日本が高度移民を導入できそうなのは、東南アジアだけかな?と思います。
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以上