2019年11月29日
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信長の野望シリーズ |
おはようございます。
2014年1月のゲーム好きビルメン王提供のブログ配信記事です。
日本の戦国時代をテーマとした歴史シミュレーションゲームの草分け的存在であり今も同ジャンル最大手の地位にあるといってよい「信長の野望」シリーズですが、これがヒットしたのは全国あらゆる登場武将に天下統一のチャンスがあるというマルチシステムにあると思います。
すなわち登場する大名全てをプレイヤーが操作する主人公として選択することができ、思い入れのある地域の武将や好きなエピソードを持つ大名に成りかわり、ゲーム上の世界ながら武将や軍、領国を拡張して天下統一を果たすというところが受けたのだと思います。
室町幕府の衰退と天皇家を頂点とする公家勢力の衰退、地方領主の勢力伸長によって数百年戦乱が続いていた戦国時代にあって、改めて日本の新しい秩序と仕組みを自らの手で再構築してやろうといった革命的な発想は、どんなに有能な領主であっても持ち得なかったと思うのです。
まずは己の家系の存続、次に近くの領地の切り取り拡張といったことこそ「常識」でした。
うかうかしているとお家もろとも潰されてしまいますので。
自らの拠点も自国の伸長に合わせて清州城(既存)→小牧山城(新築)→岐阜城(稲葉山城を改名し改修)→安土城(超新築)と変えていき、自らの統治の独自性を追求していきます。
ですので、天下統一というのは後の時代の我々として常識になっているようですが、当時ではそんな突拍子もないことを考えた革新的な構想は信長くらいしか持ち得なかったのではないかと思うのです。