(2019/02/05)「上司の話は聞きたくない」というメロンパンが売れているという話からマーケティングを考えてみた話です

おはようございます。

2019年2月の生き方に関する筆者の雑感配信記事です。

「上司の話は聞きたくない」というメロンパンが売れている、という記事を見て、なるほど今の消費者は、モノやサービスに、いわゆるストーリーを求めるのだなと思いました。

さいたま市の駅構内などで移動パン販売を行なっている「シュークリームメロンパンHAPPyHAPPy」というお店のメロンパンは、この、「上司の話は聞きたくない」(話も味もシンプルにとの意味を込めたプレーン味のメロンパン)をはじめとして、「marry me!!!」(甘酸っぱい苺味のメロンパン)、「死んでも地獄におちない」(ホイップクリームとカスタードの甘い甘いメロンパン)といったラインナップが並びます。

筆者の住んでおります福岡市にも、同じような有名な焼き鳥店があります。

「戦国焼鳥家康」というお店のチェーンですが、ここの焼鳥メニューは、戦国武将などに言い換えて頼むのが「通」とされております。

すなわち、キモは家康、ハツは秀吉、砂ずりは千姫、鶏四つ身は那須与一、豚バラは加藤清正、タンは信長、牛バラは弁慶、車エビなら静御前、といった具合です。

鶏かわは本能寺、いか身は水軍、ともはや戦国武将でも人でもないところまで来ていますが、このような独自の、隠語で喋るというのは、かのハリーポッターシリーズでグリフィンドール寮の面々しか知らない言葉や場所がある、といったところからも、人々の好奇心をくすぐるものであることは間違いないようです。

日本にルーツを持つ英国発祥の世界的ブランドに成長した「Superdry極度乾燥(しなさい)」というアパレルブランドがあります。

イギリス人のジュリアン・ダンカートンが日本のアサヒビール「SuperDry」から名づけたのですが、これも、間違った英語日本語変換をそのまま使うという斬新すぎるけれどもストーリー性のあるブランド展開で、全世界に500店舗以上を展開し、当の日本でも(直営店がないくせに)大人気になっているという不思議なブランドです。

モーニング娘。の「。」も、ここまでつけるのが正式であるなど、ブランド認知やマーケティングの世界は、放っておけばますます合理的機械的になっていく世の中に、面白さやノイズを振りまく、人間らしさの最後のよすがなのかもしれません。

本日は、わざと変な名前をつけたり隠語にするといったマーケティングの考え方の紹介でした。

上司の話より、メロンパンを食べていたい筆者からの記事は以上です。

(2019年2月5日 火曜日)

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