(2020/02/09)人間の疲れには中枢神経(脳)の疲れと筋肉の疲れの二種類あり脳の疲れを取るためには姿勢を正しく戻すことが大切だという話をします

おはようございます。

2020年2月のビルメン王ブログ記事を書くために、疲れを取っております筆者からの配信記事です。

疲れには二種類あるという話をしたいと思います。

疲れにくくて回復しやすい身体を作るためには、よく寝るということはもちろんですが、それ以外にも気をつけておいた方が良いことがあります。

筋肉の疲れと神経(脳)の疲れというのがあるというわけです。

大体の現代人については、目から脳という中枢神経に直接入ってくる情報量が異常に増えていて、そしてその情報を処理してさまざまな作業や思考を巡らせなければならないことから、たとえばかつての時代の奴隷のように物理的に労役を鞭打たれてやらされるというよりも、そのような事務労働の結果疲弊していることのほうが多いのではないでしょうか。

その、精神的な疲れが溜まってきますと、筋肉より先に骨格に影響してきます。

つまり、姿勢が悪くなり、前屈みになり上目遣いになってきてしまいます。

首が前に出てくるようになり、僧帽筋がいつも引っ張られているような形になり、頭の大きさから見れば、ちょうど6キログラム程度のボーリングの玉のような頭を後方に必死に引っ張り続けるというような姿勢になってしまうため、そのために脳に十分な血液がますます回らなくなり、中枢神経たる脳が物理的に弱ってしまい、適切な神経回路を通じた身体の各部位への指示が行き渡らなくなり、いずれ筋肉も固くなり、そうした精神上の不調が本当の筋肉や内臓の不調にまで至ってしまうというのです。

体の動きをコントロールしたり、きちんと座ったりきちんと歩いたりする命令を出すこの中枢神経細胞がやられかけてしまいますと、これが身体がなんとなく重い、だるい、といった症状として現れてきます。

つまり、筋肉側がいくら動けるピンピンした状態であったとしても、これでは動かす方の神経が弱っているので、うまく身体を動かせないというわけです。

つまり、中枢神経の疲れをためないためには、「姿勢を正す」ということが最も効果的ということになるのです。

物理的な良い姿勢を保っていれば、中枢神経が弱ることがなく、きっちりと中枢神経は体の各部位を正確に動かすように指令を出すことができます。

ですので、たとえ仕事やプライベートで気が滅入っても、物事がうまくいかなくても、会社組織内での立場が危うくなろうが顧客に不始末をかましてしまって怒られようが、とにかく落ち込むのはそれとして、顔は上げて、しっかり失敗や不具合に向かい合って噛み締める、このような文字通りの「姿勢」を持った者は、不具合にも立ち向かう前向きな思考を持ち、すなわちストレスにも強いということになる、というわけなのです。

文字通りの姿勢が、生きる姿勢に繋がる、生きる姿勢を維持するためには、物理的な姿勢をしっかり保って、中枢神経たる脳に、きっちり血液や栄養を回すようにして、脳からの体の各部への指令がきっちり行き届くようにいつもメンテナンスする、というのが最も身体全体の疲れ(だるさ、倦怠感といった精神的な原因からくる疲れ)を防止する何よりの方法であるということになります。

そのために、中枢神経たる脳髄に栄養を回すために、前を向いてしっかり手を振って歩いたり、正しい姿勢を取ってスクワットをして、心臓の血流ポンプ機能を高めて首肩の血流を良くしていくとか、さまざまな方法が出てきます。

つまり、中枢神経の弱ってしまった場合にやるべきは、そのまま寝るのではなく、体の歪みを取ってから、適切な運動を行い、精神的な疲れである中枢神経への血流や栄養流入を回復させるということになります。

この点、ある程度習慣的に、強制的に定期的な休憩を取って作業や業務に集中して取り組んだ方が、実は平常時(ずっと業務に精励する)場合に比べて、ミスが半分以下に減るなどの実証実験の結果も(働き方改革の研究結果として)報告されています。

こういう「知見」を広く広めて、休む=生産性を下げる、サボる、といった間違った認識を改めてもらうというのも、筆者なりのこうした理論と実践をつなぐアプローチだと考えています。

このような発想に立てず、いわゆる昭和生まれの組織や所属母体からの同調圧力に対しては、しっかりとした「理論」で反駁し、むしろ生産性を高める効果的な方策であることをきちんと説明して、実践し良い意味での変化を続けていきたいものです。

中枢神経を回復させるためには、「姿勢」の方を整え、そうして身体の方から「運動」して体に血流ポンプ機能を高め、そして脳という身体の中枢部分を包み込むように、よく寝て脳を一緒にリフレッシュさせるのが一番だと思います。

脳が不用意に、血流不足のまま覚醒した状態で無理して眠ろうとしても、なかなかこの脳というやつは、すぐ疲れを訴える身体の筋肉の方とは違って真面目で休んでくれないのです。

同じ怪我でも、骨折したら誰でもギプスをはめるのに、脳の物理的な損傷や異常を関東精神とか精神論、根性論で何とかしようとするのはまったくもっておかしいということでもあります。

ということで、昭和生まれの筆者が思い出す古典漫画のバイブルは、いつも21時に就寝する(起床は5時半)真面目な教授の姿を描いた「天才柳沢教授の生活」です。

21時に寝るために奮闘する柳沢教授の振る舞いをお楽しみください。

長くなりましたが今日はこの辺にいたします。

それではおやすみなさい。

こちらからの雑感は以上です。

(2020年2月9日 日曜日)

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