都民ファースト、4年後のいま

たった4年前には立派に存在した国政政党ですが、その殆どが覚えておられない、希望の党という政党についてですが、この党首が、国会議員でもないこの方です。

そして、4年前の東京都議選のときには、複数の政治を志す方々が、この方が党首を務めるところの「都民ファースト」の候補として出馬することになりました。

そして、4年後の現在、再選をかけて臨んでいる都民ファーストの方々についての現在地については、かような状況になっていると愚考いたします。

4年ひと昔です。時代の流れというものは非常に早いと感じざるを得ません。

4年前の状況

●都民ファースト候補として出馬するメリット
・都議になれる可能性は高い。都は交付税を貰わないので、国との関係でも強く、また、予算規模は中堅国並み。そんな都の議会に行ける事は政治家として大きなことである(議席を持てるという大チャンス)
●都民ファースト議員としての今後のデメリット
・都議となることができても、政治家としての個性や政策能力の発揮は全く期待されない。文句を言わない単なる起立賛成要員。「案山子(かかし)」である。
・そして、4年後の再選可能性は、著しく低い。おそらく、都民ファーストのブランドは地に落ちている。であるから、個人の政治家として、当選後はひたすら地元で活動して個人としての存在感を高め、都議会では愚直に案山子に徹し、地元での活動にてひたすら次回再選での生存率を上げるべき。
・したがって、再選なったとしても、そこからは政界の渡り鳥として、全く寄る辺ない世界に身を置くことになる。
・政界渡り鳥は、所属する団体の回数が増えれば増える程、政治の業界内での信頼を落としていく。
・そして、今次、敵関係となる既存政党(自由民主党)は、末永く、死ぬまで石に刻んで不倶戴天の敵とする。将来、そのような既存政党にゆめゆめ入り込めるなどと思ってはいけない。

政治の世界も経済の世界も、事業も教育の世界も、新興勢力が突然スターダムに立ち、与党となる場合があります。しかしながら、所詮新興勢力ですので、既存政党の批判をしながらも、その既存政党の劣化版に落ち着くケースが多く、かつその党内の統制も取れずに分裂もしくは消滅していくパターンがほとんどです。

さて、今回の東京都議会議員選挙、都民ファーストの議員たちは、一体、何人が生き残るでしょうか。注目していきたいと思います。

前回祝儀委員議員選挙において、痛恨の「希望の党」に清き一票を入れてしまったアホな有権者である筆者からは以上です。