(2019/06/15)バフェット爺さんと昼食(ディナーじゃない)を食べる権利が20回目を迎える今年は5億円で落札されたという話です

おはようございます。

2019年(令和元年)6月の、暑い日中に営業先まわりをやって、時間のないランチタイムに近くのラーメン屋に駆け込んで、390円ラーメンなんかを食べて喜んでいる、そんなミニマルライフを楽しんでおります筆者ことビルメン王(@shinya_ueda)からのブログ配信記事です。

ティファニーで朝食を、ではなく、バフェット爺さんと昼食を、です。

2000年から始まったと言いますから、今年で20周年、20回目を迎える世界的投資家であるウォーレン・バフェットさん(88歳)と、ランチを共にできるという「権利(オプション)」がチャリティーオークションに出されるというイベントがありまして、今回、過去最高の約450万ドル(約5億円)で落札されたということです。
これは、慈善団体にバフェット氏が協力する形で、2000年から行われているもので、今年で節目の20回目、落札額は2012年以来、7年ぶりに過去最高額を更新したということです。
今回のオークションは、初めて米国西海岸のシリコンバレーで行われ、これまで、シリコンバレーのハイテク銘柄には距離を取っていたバフェット氏が、その考えを改め、率直に自身は間違っていたと認めてアップル株やその後のアマゾン株への投資を始めたことから、改めて柔軟性の高い投資の神様、バフェット氏の人気が高まった形です。
このお金は、低所得者に対する支援活動を行なっている慈善団体に寄付されるのですが、バフェット氏もさるもの、過去、2010年と2011年の両方でこのオークションでランチの権利を競り落としたテッド・ウェシュラー氏は、その縁で2012年にバフェット氏の投資会社、バークシャーハサウェイにスカウトされ、今は同社での上場株式運用のかなりの部分を任されているということです。
そして、バフェット氏の引退後は、同僚のトッド・コームズ氏とともに、バークシャー・ハサウェイの本業である投資運用部門を率いる、同氏の実質的後継者の一人として名が挙がっているのです。
ものすごい、売り込み作戦です。
ものすごい、採用作戦です。
経団連と大学側の、就職活動内定解禁、なんて言っている我が国の就職状況を見るに、差がありすぎる感じです。
会いたい人がいるなら、何億円かけても、どんな手間をかけても会いに行く。
自らの入社試験のために、数億円を費やして、ランチの機会を勝ち取るというのは、相当の自負と自信と、あとは不確実性を楽しむ心意気なしにはできない芸当です。
ラーメンのトッピングを頼むか頼まないか、というところで悩んでしまう筆者(44歳)としましては、バフェット氏(88歳)に到るまでの44年間を、もう少し考えて過ごしたいと考え直しました。
そこで、日本での似た事例としまして、「奢られることをプロ(仕事)の生業にしている」プロ奢ライヤーさんをご紹介します。
22歳、バツイチ、年収1,000万円の奢られ屋、というプロフィールがツイッターであがっておりますとおり、この方は、「奢られること」を生業に、日々プロとして活動されております。
この方のランチ単価は、すでに2万円/だいたい1時間+奢る食材となっておりまして、22歳、すなわち筆者の半分の人生で、すでにこれだけの高単価、時給ベースを叩き出しておられます。
しかも、年1回のオークションによる権利取得ではなく、プロ奢レイヤーさんの気分が乗れば、いつでもどこでも提案して食事に応じていただけるところが顧客、消費者に優しい仕様となっております。
2倍の年上の88歳のバフェットさん、半分の年下の22歳のプロ奢レイヤーさんの生き方を拝見するに、自らの44歳という人生の途上において、どのようにこれから振舞うべきか、大変参考になります。
とりあえず、奢り奢られる機会をもっと増やして経済を回していきたいと考え、中年おっさんの企画するアイス会でも催してみようかと考えた、そんな筆者からのコメントは以上です。
(2019年6月15日 土曜日)