外資の解雇の実際

外資系企業では、ある日いきなり「もう明日から来なくていいから、この書類にサインしてもらえないか?」と上司もしくは人事から言われると聞きますが本当ですか?

答え、実際はもう少し厳しいです。

GSことゴールドマン・サックスの場合(ガソリンスタンドではない)お昼食事に出て帰ってきたら社員証が反応せず会社に入れなくて困っていると、すぐに警備員と人事が現れて、すでに解雇になっている事、そのため社内に入る事は許されず、社内にある私物は運び出すので持っていくか郵送するかオーダーして欲しい旨を伝えられ、もしこの解雇に不服のある場合は、上司でも人事部でもなく法務部案件となるので今後は法務部と折衝するように言い渡されます。

もうこうなると、義理人情なんてあったものではありません笑

お昼から帰ってきて、社員証が反応しないで入れない人がいると、その場に居合わせた全員が凍りつきます(苦笑

特に金融やコンサル系等の情報漏洩に敏感な業種では、このような厳しい対応になりがちなようです。

いやあ、やっぱり外資は怖いですねー

って、話が終わるのもなんですので、オマケでその後の話も。

お昼から帰ってきたらもう会社に入る事も許されず、着の身着のまま帰らされ、そのまま路頭に迷って・・って、なる方はほとんどおりません笑

まあ実はそれほど心配はご無用なんです。

当然形の上で即日解雇はできませんから、暫くの間は籍はそのままで、お給料が出ます。

出社はおろか、仕事もしないでです。

そして解雇は外資では普通にある事なので、大抵の外資の社員は、同じく外資の同業他社に親しい友人が多くいるもので、それらの伝手でまた再就職となるのが通例なのです笑

ただし解雇による再就職の場合は往々にしてティアが下がるものですが。

例えば金融ならモルスタを解雇されてクレディスイスとか、コンサルならボスコンからデロイトとかですかね。

1回の解雇→転職で、大体年収1〜2割減ってなところが相場です。

ですので、外資の場合はその方の能力・気力・体力に応じたティアの会社であるとか役職に、自然と落ち着きます。

当然逆もまた然りで、意欲的な転職、ヘッドハンティングによるより高いティアの会社への転職等も盛んで、これらポジティブな転職にも、やはり多くの親しい友人たちが不可欠な存在です。

ようするに、質問者様のおっしゃる通り以上にあっさり解雇されますが、外資に勤める同業他社の仲間同士のセーフティネットのような繋がりで、路頭に迷うような事はめったになく、逆にヘッドハンティングされたりなどキャリアアップの機会も多い、というのが現状ではないでしょうか。

ご参考になりましたら幸いです。結局最後は互いに相談できる人間関係、そして世間の評判というやつです。