社会人の院試

社会人が大学院に入るにあたって

知り合いが大学院を受験します。つまり、院試を控えているわけです。
短い時間ですが、みなで集まったときに、激励しておきました。
筆者は学部卒ですから、知らない院試の世界。なので、有益なアドバイスは他の修士卒、博士過程満期退学の人たちに任せ、一つ、古いなじみとして友人の大学院の担当教官に感想を。
いろいろ学生さんを見てきたと思いますし、社会人学生も指導されてきたと思いますが、今回の社会人受験生はちょっと特異な生い立ちと経験上、本来個人の能力はあるし熱意もあるけれども、それを押し殺して生きてきた時間が長いため、どこか自分自身を低くみるというか客観視してしまい感情が少ないようにしてしまう傾向があるように見受けています。
ですが、学びたいという意欲は非常に強く自分の時間と資源を投入する行動力もあります、頭もいいので、きっといい研究員になると思います。ということで、まずは院試通らないとだめなので、そこをなんとかお願いします。いろいろ押し付けて恐縮ですが、貴研究室だから行けると思っておすすめしました。うまく導いてあげて下さい。
もともと、いい意味での自身の自尊心、プライドが高く、行動力もあるのですが、なにぶんこれまでの人生で自分自身で課題設定してそこに向かって自ら選び取って進んでいくという経験が少なく(皆無と言って良い)、いつも危機的な状況を打開する超短期プロジェクトで生きてきたサバイバーだったと理解していて、大学(今回高卒で飛び級で大学院に挑戦)に行くというのも本来ピンときていないと思っています。でも、学生にそこまでの視座を求めるのは酷だしそんなのわかっていたら大学や大学院には来ないと思うので、そのあたりをうまくコミュニケーションを取りながら、少しでも足の長い中長期的なビジョンや方向性を自分の言葉で語れるように思考できるようになる方向で、ご指導いただければ格段に伸びるのではないかと愚考します。
そんなところです。
さあ、院試の結果を楽しみに待つといたしましょう。
これだから、世の中は面白くてたまりません。
キャリアや学びに悩んだ人がいれば、当方までご相談下さい。
以上