ポストコロナの「オフィス」「事務所」には思い切り「話す」ことができる防音空間を確保することが必須ではないかと考えた話です(2021/04/11)

電話ボックス

▼2021年4月の働き方に関して考えたことを共有するという記事になります。遠慮なくしゃべれる空間、というのは意外にないという「課題」に気づいているのですがソリューションが見当たりません。この点、特に昭和生まれのオフィスワーカーたちは、電話に出るとそそくさと勤務スペースを離れ、給湯室や廊下の隅、窓際やみんなのトイレ、といった閉塞空間で電話したりすることがよくありますが、やはり廊下や給湯室やトイレはその用法で使わないといけないので当然落ち着かず、そうかといっていわゆるシェアオフィスの電話ができるフォンブースはまだまだ少なく、そして昭和の昔には町中のそこらかしこにあったガラス製の電話ボックスは絶滅してしまったのが実情です。

▼フォンブースや電話ボックスというより、より広い意味で、就業者が声を出しても周りに音が漏れない、気にしなくて良い+情報漏えいの危険もない、というスペースの確保は、喫緊の課題になっていると考えています。昭和のオフィスの時代には、例えば大企業でいえば部長級以上には「部屋」があてがわれていまして、社長といえばそこでひっきりなしに電話をかけまくっていた、というイメージがありますが、これも、衆人環視のもとでそれだけの秘密の会話ができたか怪しいものです。

▼そういうわけで、いわゆる普通のオフィスでの事務作業の時に、取引先から携帯に着信があった時、特に価格交渉といった「微妙な」話をする際には周囲に聞かれないように、こそこそ給湯室や共用スペース、使われていない会議室に入り込み、居場所を探すと言うのは、よく見る光景ではないかと思うのです。要するに、これからのポストコロナ下における、オフィス事務所での働き方においては、密閉スタジオのようなものが流行るのではないかという仮説を立てていますが、どうしても遠慮なくしゃべれる空間、というのは意外にないという「課題」を解決しうるこれぞという解答がないまま悶々とした日々を過ごしていたのですが、最近、ある方から、非常に斬新な話を聞くことができましたので共有します。

▼カーシェアにおいて、一部「そういう」利用がされているようなのです。すなわち、 「車内には乗ってるけど、全く移動せずに終了時間がくる」という、カーシェア運営業者的には??となる、謎のユーザーが一定数いて、そうしてそのようなユーザーに対して利用方法を調査するに、「そういう」利用方法をしていたらしいのです。つまり、営業車を路肩に留めて客先や自社のバックオフィスや上司に電話する、というような使い方を「逆の発想」でしていたという感じです。これは、「カーシェア」という車の密閉空間をうまく利用したサービスラインナップと言えそうです。つまり、移動しない人には、停車中割引などで安くしたら、そのままカーシェア上の車中を、密閉されたシェアオフィスよろしく使ってもらえるということなのではないかという仮説です。

▼こうしたテレワーク場面において、いつも問題になりがちな、PCやスマホの「電源問題」についても、車のエンジンを入れればジャックから電源をうまく供給すれば解消できますし、エアコンもつけることができるので、走らなくても立派なオフィスができるということなのです。異動オフィスの電源問題はこれで解決です。もうこうなったら、移動するオフィス、という形の専用車を、昔のヤマト運輸のセールスドライバー専用車のように開発して、そしてカーシェアに置くようにすれば、そのまま移動するオフィスとして使い勝手が増すような気がしてきました。もちろん、電源は取れても、通信環境、すなわち高速Wifiの環境は担保されていないので、ここは相変わらずのテザリングで行わないといけませんが、それでも充分検討に値しそうです。

▼もちろん、アイデアだけでは全く話にならないのですが、筆者がずっと問題点として考えていた課題の解決の一つの方向性かもしれないので、もう少し大事にして深堀りしていきたいと思います。早速タイムズカーシェア会員として、まずは移動しないカーシェア利用を行ってみようと思いまして、今この記事はそんな感じで自動車の中で、自動車を運転せずにオフィスとして利用しながら書いています。

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