女性天皇◯と女系天皇✕は全く違うという日本の根本原則の話をします(2021/05/15)

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▼おはようございます。日本国の根本原則、お国柄、お作法を学ぶ貴重なお時間です。しばしお付き合いください。「女性天皇◯」と「女系天皇✕」、これは全く別の概念ですので注意してください。たしかに女性天皇は1800年以上と思われる(私見)長い日本の歴史において、10代8人おられました。つまり、お2人は重祚(再登板)されたわけです。それでも、この方々は、ご本人が女性であろうが「男系天皇」の一族たちであり、次の天皇は当然に男系天皇の候補から選ばれています。1800年間、男系で天皇位を継いでいくというのが、日本国の根本的な取り決め、お約束なのです。

▼この点、男系天皇に限るという取り決めを、女性差別だという学者がおりますが、それは逆で、差別されているのは男性の方なのです。皇族として男子に生まれなかった男性は、決して、絶対に、断固として、天皇になれないのです。あの平安時代の覇王と言って良い、あれだけの権勢を誇った藤原道長公でさえも、天皇の母方のおじいさん、つまり外祖父にしかなれませんでした。といいますか、藤原道長の権力の源泉が、娘4人を全員天皇の嫁にした、そしてその嫁が世継ぎを生んでその子が連続して天皇になった、というところから来ているので、順番が逆なのです。天皇の外祖父だから権力の座にあった、わけであり、無謬の皇位のおこぼれを少しばかり賜ったに過ぎないのです。この点は良く踏まえておかなければなりません。

▼かつて、皇族に生まれない身分でありながら(筆者ほか、ほとんどの日本国民の男性もそうでありますが)、皇位を狙った人物が歴史上2人おります。一人は弓削道鏡といいまして、僧侶だったのがいつの間にやら時の称徳女帝の庇護と寵愛を受けて、殿上に上がって政務を仕切ることになります。そして、まさかの皇位継承、というような話になるのですが、そこは日本の伝統の忠実な行政幹部、臣僚である朝廷の役人や政治家たちが一斉に反発し、和気清麻呂による宇佐八幡宮神託事件という世紀の大騒動を経て、その企みは潰えます。和気清麻呂は宇佐八幡大神の神託、「天の日継は必ず帝の氏を継がしめむ。無道の人(道鏡)は宜しく早く掃い除くべし」を平城京朝廷に持ち帰り、称徳天皇へ報告したのです。これは、時の最高権力者に対して、日本国の根源的なルールを身を持って示した、ということであり、和気清麻呂はおそらく典型的日本人として振る舞ったのでしょう。当然報告を聞いた道鏡は怒り、和気清麻呂を因幡員外介に左遷し、さらに別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)と改名させて大隅国への流罪としたのですが、千年後の歴史を知る後世の我々としては、これがなかったら全く別の結果になっていたということを考えればほっと一安心です。その後称徳女帝の死により道鏡の力も衰え、不遇におかれていた和気清麻呂も復員して、延暦15年(796年)には従三位に叙せられ、ついに公卿の地位に昇りました。

▼このように、女系を厳格に慎重に排除することにより、皇位の安定をはかるという大原則を、1800年以上も続けてきた我が国としては、皇族に産まれなかった男性が天皇位につく、ということを排除し続けているのです。繰り返しますが、男系天皇に限る、というのは、女性差別ではなく大いに男性差別であるのです。さらに申し上げますと、女性は、皇族でなくても天皇の后、つまり皇后になるという栄達への道がひらけており、現代でも美智子上皇后陛下、雅子皇后陛下という、一般女性から皇后になられた方というのはおられますが、一般男性として産まれて、皇族になるというのは絶対にないのです。全国の日本国民の女性のみなさん、みなさんには皇族になれるという、ワンチャンあるのですよ!羨ましい!!

▼さて(皇族ではない男性として大いに差別されている)筆者は、大学の法学部で学んで唯一優を取れたのが佐藤幸治教授(当時)の「憲法」だったのですが、たかだか大日本帝国憲法発布から200年経過していない憲法についての改憲について、いろいろな人がいろいろな意見を言っている状況である一方、この皇位は男系に限るという日本の大原則についてはあまりにも、知られていなさすぎると感じましたので一筆書かせていただきました。女性でも、皇族として生まれれば天皇位になれるというのが日本古来からのルールです。現在の皇室典範は女性の天皇を認めておりませんが、推古天皇以来8名の女性天皇がおられたことにならって、男系の女性天皇を認めるという論考は一つ筋が通っております。しかしながら、天皇は男系に限るという原則は曲げないでいただきたいと切に願うものです。

▼「女系天皇」といった、1800年以上にわたって日本の先人らが守ってきた日本の根本的な原則というか国柄を根本から破壊することを、国民の多くが知らされていないまま議論が勝手に進んでいくことに大きな危機感を感じている一国民からの意見は以上です。

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