日本プロ野球の重心はセ・リーグから完全にパ・リーグに移ったのか考えてみました(2021/05/14)

person on a bridge near a lake

▼ソフトバンクグループが(SBG)が2021年5月12日に発表した2021年3月期連結純利益は4兆9879億円に上り、日本の上場企業として過去最高額を記録しました。記者会見した孫正義会長兼社長は「売上高も利益も1兆円、2兆円(の単位)で数える規模になった」と胸を張りました。これは、かつて孫正義さんが起業した時に、いつかは豆腐を一丁二丁と数えるように、売上高も1兆、2兆の単位で数える会社になると、みかん箱の上で豪語(演説)したところ、それを聞いた3人の社員は次の日にはいなくなっていた、的な逸話や伝説、物語のたぐいで語られる話から来ていますが、とにかく、創業から40年、ここまで来た偉業は驚嘆に値します。しかしながら、保有している投資会社の株価次第で利益は大きくぶれるという、大きな問題があり、これ以上の、真の国際的大企業の評価を得るには事業の安定性確保が課題となっているのもまた偽らざるところです。

▼当社では日本株の投資は行っておりませんが、ソフトバンクグループという会社は常に日本のベンチャー企業の先頭にありました。SBGの中核事業は携帯電話などから、ベンチャー企業にいち早く出資し、成長の果実を狙う戦略投資へと完全に移っています。そうして、この成長の果実を広げに広げて、世界中の顧客の時間とカネにいつでもアクセスする方法を常に磨いています。傘下ファンドでは人工知能(AI)を使った動画編集や小売店の商品棚改善など幅広い業態に投資しており、大いにコケるときもありますが、その中から次世代のサービスを総取りするようなものも出てきて埋め合わせて行きます。といっても、QRコードのPayPayのように、実は技術的にはICカードのFeliCa技術に劣後しているのに、その導入コストの低廉さから一気に市場を奪うようなのが、同社の一番得意とするところです。まあ、標準化によるあらゆる業界、業態のユニクロ化を目指していると言えばわかりやすいのかもしれません。

▼このSBGの2021年3月期の5兆円という年間連結純利益は、実は同時点で世界最大の時価総額を誇る米アップルに迫った水準なのですが、時価総額では約19兆円と米アップルの10分の1の水準にとどまっています。やはり、企業価値向上のためには、一回のたまたまな満塁ホームランではなくて、毎試合毎試合、安定して違いを見せることができる成果と企業風土を作ることが必要になってくるのでしょう。株主というのは本当に移り気なものですから、孫氏の後継者を含めて、企業全体の信頼感を高めなければ市場から過小評価されている状態はこれからも続くでしょう。

▼そんなソフトバンクグループで展開するサービスで、筆者が特にありがたいと感じているのが一つあります。筆者の縁者でスマホを持つ人には、格安SIMサービスとしては安定の実績を持つ、ソフトバンクグループのワイモバイル(Ymobile)を推奨していますが、2021年3月から、ワイモバイルの契約者には、特典として、2021年日本プロ野球パシフィック・リーグの試合がインターネットライブで見放題になった、というものです。地上波でいいところで放送中止になったとしても、例えば福岡ソフトバンクホークスの試合の最終盤まで、続きをインターネットで見ることができますし、むしろスマホをHDMI端子でテレビ画面やモニターに繋げば、大画面で、それこそテレビで見るように野球中継をライブで見ることができるようになっているわけです(パ・リーグのみですが)。

▼これは、日本プロ野球の2つのリーグにおいて、後発のパ・リーグの方に新規参入が続き、6チーム中の2チーム、しかも東北楽天イーグルスと福岡ソフトバンクホークスという、遠隔地にありつつ観客動員が好調なチームのファン拡大策が功を奏しているのが大きいと思います。以前は、人気のセ・リーグ、実力のパ・リーグなどと言われましたが、もはや人気も実力もパ・リーグに持っていかれているような、そんな感じも致します。

▼日本のプロ野球界では文句のない実績を残した、セ・リーグ出身の筒香選手が、メジャーリーグで解雇の憂き目にあいました。十分なチャンスを与えられながら結果を残せなかったのは残念ですが、挑戦したことは大いに讃えたいと思います。その上で、やはり彼が日本で戦った、セ・リーグの変化球主体の土壌が、力と力で勝負する、常時ストレートが150km/hを超えてくるメジャーリーグのレベルに合わなかったのではないかと推測します。もちろん、筒香選手はハイレベルな走攻守を求められるメジャーリーグにおいて、少なくとも走力が圧倒的に不足していたという点はあるにせよ、逆に、パ・リーグ出身の投打二刀流の大谷選手が、メジャー屈指の強打者とホームラン数を争って爆進中であることも合わせて、日本のプロ野球の運営についても、観客へのサービス展開についても、選手の年俸についても、いろいろと考えさせられることが多い今回の解雇劇でした。以上、弱肩貧打ですが少しだけ足は速い、筆者からの今日の記事は以上です。

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