みずほトップに木原正裕氏が内定
みずほフィナンシャルグループ(FG)が、傘下のみずほ銀行でシステム障害が相次いだ責任を取って4月に辞任する坂井辰史社長(62)の後任に、木原正裕執行役(56)を昇格させる方針を固めたことが2022年1月10日、分かった模様です。
経営陣の刷新で企業風土を変革し、顧客の信頼回復を急ぐとのことですが、これはただの言い訳でしょう。
だいたい、2021年にシステム統合は完成したとシステム担当者を6割削減してしまい、その後のシステムトラブルは日常茶飯事です。
みずほFGは昨年11月、坂井氏と佐藤康博会長(69)、みずほ銀の藤原弘治頭取(60)のグループ3首脳の退任や、みずほ銀頭取に加藤勝彦副頭取(56)を昇格させる人事を発表。社外取締役を中心とした指名委員会で、坂井氏らの後任の選定を進め、10日の指名委で方針を決め、2022年1月17日の取締役会で正式決定する見通しです。
今度こそトップは外部から招聘されると思っていましたが、結局は佐藤、坂井から続く日本興業銀行の出身者が若くなっただけ。
この銀行は自助努力では変われないのだろうと思います(筆者も「その」銀行の出身ですがあえて申し上げます。もう三度目の正直はないと思うのですよね。二度あることは三度あるとしか思えません)。
きっと変わるつもりないんだろうこの会社については、このみずほの文化で育った人がその文化を否定することはできないと思うし、まあゆっくり沈んでいけばいいんじゃないか、私は投資しませんけどね、という感じです。
システムトラブルが頻発する状況を作ってしまい、それを数十年単位で継続していて改善できていない経営陣なのに中で昇格する人が居る、足の引っ張り合いで内部抗争の勢力争いが止まない、こんなトラブル続きで本来なら経営陣全取り替えで外部招聘が当たり前だと思うのですが。
筆者も心血を注いで構築した基幹システムですが、これはもはや市場と顧客の信頼ゼロなので、一から他の銀行から借りてきて作るべき状況だと思います。
経緯的にレガシーシステム同士を無理矢理合体連結させたって代物らしいから、開発当時の設計書とか要件定義書とかも残ってなさそうだし、このままだと、収束するまであと10年は軽くかかると思います。
ここのシステム構築をベンダーとして請け負っていた人たちは、口々に社内の派閥争いがすごすぎると言っていました。システムを作っても、脆弱性を指摘しても社として取り組もうという感覚全くなし。起こるべくして起こっている、シンプルな組織的問題だと。
そんな組織に染まった人間を社長に据えたところで、こんな問題だらけの組織が変わるわけがない。こんな社長1人入れ替えた所でそれは表面的な対応でしょう。ここまで問題だらけの組織なのにまだ外部のメスを入れれない今回の社長交代劇こそ、この会社の癌。
組織を構成するには、理念・責任感・プライドの共有など、人を育てる環境が大事。この会社は一旦潰さないと解決しないんじゃないでしょうか?
厳しめの声をあえて集めてみました。
以上