奇跡の会社、日本理化学工業株式会社のお話

チョーク

誰でも幸福になれる方法があってそれは誰でもできるという話をします(日本理化学工業株式会社の奇跡の経営)

おはようございます。たまにはいい話をします。2014年5月のいい記事をお送りいたします。

日本理化学工業株式会社という会社があります。

チョーク製造販売等を主業としており、国内マーケットシェア一位という優良企業です。

業界での地位や利益水準という点でも十分優れているこの会社ですが、真にすごいのは、この会社では7割以上がいわゆる障碍者(ちゃんとわかってもらいたいので敢えて漢字で書きます)であるということです。

工場現場では、個々の工員の能力に合わせて、作業工程を細かく見直し規定しなおして、生産性の向上を図っています。

最初は、近くの養護学校の先生からの熱心なお願いでした。

一週間だけという約束で2人の女の子を就業体験ということで受け入れたのです。

そうして規定の就業体験期間が終わるころ、当時十数人の社員たちみんなから、どうか社員として採用してほしいという声が上がったのです。

どうか続けて働かせて欲しいと他の社員が頼んだ

彼女らがどうしてもできない作業がもしあったならば全員でカバーします、私達みんなで面倒を見ますと必死に訴える社員には、毎日とにかく一生懸命働く彼女らの姿が強烈に焼き付いたのでした。

仕事は簡単なラベル貼りですが、十時の休み時間、お昼休み、三時の休み時間も仕事に集中して手を休めようとはしません。

朝七時には玄関の前で工場が開くのを待ち、毎日肩をたたいて今日は終わりだよと知らせるまで、とにかく仕事に没頭していたのでした。

なぜ施設でのんびりするのではなく、わざわざきつい仕事をしにやってくるのか。

それは、

一つ、人に愛されること。
一つ、人にほめられること。
一つ、人の役に立つこと。
一つ、人から必要とされること。

そうして、この四つの人間の幸福のうち、愛されること以外の三つはまさに「働く」ことによって得られるということだという話だったのです。

人の役に立ち、従業員に必要とされる仕事を作ることが、経営者の役割です。

いつものとおり二日酔いですが、今日だけは自分も仕事頑張ろうと思った筆者からは以上です。

(平成26年5月29日 最終更新:平成28年5月29日 日曜日)

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