会社で生き残るとは

年俸100億円のお仕事
大谷翔平さん。年俸100億円以上の野球選手。2012年の日本プロ野球、高卒でドラフト指名を受けて入団した27名のうち、2025年3月のキャンプ入りした現役選手は、大谷翔平選手含めて4人しかおりません。うち、3人が海を渡ったメジャーリーガー。残る1人は中学時代から同世代のナンバーワン選手の通り名をほしいままにした方。誰がいるかはネットで調べてみてください。甲子園優勝投手もいますよ。
いずれも将来を嘱望された、超一流の中のエリート揃い。それでも、10年と少し経てば、ほとんどの人が野球選手の道を卒業、引退して別の道を歩むのです。
では、会社員、サラリーマンで生き残るのは大変でしょうか。
確かに、わりと大変ですけど大丈夫ですよ~。会社員にはいろんなコースが用意されています。
・幹部選出総合職コース;こちらは出世すればするほど、権限と責任と報酬が大きくなる道です。逆にいえば、出世するだけの能力(主に社内政治と人心掌握)がなければ、用無し扱いされます。他社でも通用する能力は身につけられないので、転職するとむちゃくちゃ収入が減ります。ポータビリティのある上級資格を持っていれば専門職コースへシフトできますが、なければ技能、定型事務コースへシフトせざるを得ません。
・専門職コース;社内技術士、社内税理士、社内弁護士、社内社会保険労務士、社内野球部の監督コーチなどとしてスペシャルな業務をずっと(定年まで)していく道です。その専門性に属する権限と責任は与えられます。報酬もその専門性に見合ったものとなり、高報酬ですが一定額に留まります。その業務が必要な限り、何歳になっても用無しにはなりません。
専門性は他の会社でも有用なので、転職も容易です。報酬もあまり変わらず、場合によっては上がります。
出世コースから専門職コースにシフトしてもいいです。もちろん出世コースに乗りながら、専門性も身につけていくのは大変です。逆に、専門職コースから出世コースにシフトするのは難しいでしょう。
・技能、定型事務職コース;手順が一定の比較的単純作業、経理事務など多少の教育訓練で誰でもできるような仕事を担当するもの。実務経験を積むことで係長程度には出世できますが、それ以上は難しいでしょう。35歳頃という早い年齢で昇給しなくなり、つまりそれ以上経験によって技量が上がらない職なので、高報酬は期待できません。
専門職コースにシフトも可能ですが、与えられた仕事をこなしているだけでは高度な専門性を身につけられませんので、現在の仕事に関連した上級資格を取るしかありません。
報酬が低いということは転職してもさほど収入が減らないので、転職しやすいと思います。年齢も関係なく、ローリスク・ローリターンで働いていけます。
と考えると、出世コースである幹部選出総合職コースは、ハイリスク・ハイリターンなんですねえ。
もともと、プロ野球選手というのが
とんでもないハイリスク・ハイリターンの職種ですから、その辺の耐性は充分です。
がんばって~。
写真の人も、経歴詐称を乗り越えて、じわっと復活かましてます。
以上