社会に出て組織に属して仕事をするか一人で続けるかを考えてみた話です(2019/02/07)
おはようございます。
ブログ「ビルメン王に俺はなる!」を主催広告運営する管理人兼筆者です。
社会人として基本的に組織に属して22年やってまいりました筆者の2019年2月の配信記事です。
しかしながら、長い時間一人で、文字通り独力で、フリーランスを続けていらっしゃる個人事業主の方もいらっしゃいます。
そうした方々が、なぜ一人で事業を切り盛りしているのか、逆に言えば組織を作り、組織を拡大し、そして大きな売上や利益を狙わないのか、という疑問があるのはもっともなことかもしれません。
もちろん、1人でやっているのは、ヒトモノカネを増やす能力や財力、行動力や努力が足りないから、機会が巡ってこないから、と言ってしまえばそれまでですが、逆に、大きすぎる組織は時の試練に耐え難い、という厳然たる事実もございます。
日本最古の、とすれば自動的に世界最古の「企業」である金剛組は、創業は西暦578年、四天王寺(現在の大阪府に現存)建立のため聖徳太子によって百済より招かれた3人の宮大工である(金剛、早水、永路)のうちの1人である金剛重光により創業されました。
こちらも、例えば時代の流れに任せて多角化経営に乗り出していれば、1,500年もの長きに渡って存続することはできなかったでしょう。
そういうわけで、小さく事業を続ける、その一つの理由に、企業の永続性、ないしは長期的なコミットメントがあげられるような気がします。
次に、その事業が、一身専属的なものである場合、例えば職人の技術や芸事の演芸などについては、かなり一人でやったほうが質の高いサービスを提供できる、ということが当てはまります。
指導に特化して、自分の芸能、技量を受け継ぐ弟子を大量に育てることより、一身に、自らの技量を伸ばし続ける、これも一つの生き方です。
例えば、芸能に限らず、教育や指導、コンサルティングといった事業については、創業者自らがやりたい、教壇にたち続けたい、という職人気質により、ひとり会社を続けておられるという事例もあります。
また、ここが大切ですが、ひとり会社であれば、例えばコンサルティングや営業指南に入る会社様(クライアント様)のことに、自ら入り込んでも本気で全力で取り組めない、すなわち、自社の守るべきものが多くなると、そちらにマインドシェア(自分の能力や時間)が取られ、また個人として言いたいことや言うべきことが言いにくくなる、やりたいことに特化できない、どこかでポジショントークを挟まなければならないようになる、といった不具合も多くなってくるようなので、いっそのこと、一人で続けるということもあるようです。
実際、筆者も様々な組織に属してまいりましたが、大企業であればあるほど、業種が「固い」ものであればあるほど、個人としての振る舞いにやりにくい部分が多くあるということは感じてまいりました。
大銀行の、その大銀行同士の合併統合の機密情報を一手に握り、そのシステム統合作業に邁進する、みたいな映画ドラマになりそうな役割にアサインされてしまったこともありますが、その際には言いたいことなど一切言えない、言ったり発言したら即クビが飛ぶ、といった仕事以外の変な緊張感がございました。
こう考えますと、かの吉田松陰先生のように、弟子も公式には持たず、臨時の弟子たちも破門し、自らも一緒に学ぶ、一書生であると宣言した偉人たちは、組織を作るより企業を作るより個々人の自立を促したわけでして、一方同時代の大きなうねりの中で、明治政府に大きな地歩を築いて大組織を作った三菱の岩崎家の方々も素晴らしいですが、筆者は松陰先生のそんな生き方も大いにありだと思います。
一言で申し上げますと、記録より記憶、ということになりましょうか。
これを読んだ社会人の皆さんも、自分が所属する組織と自らの関係について、できるだけ自律して対していただくようにすれば、世の孤独な経営者のかなりの部分は救われるのではないかなどとふと思いました。
しっかり自分の進む道を見定めて、事業や仕事に邁進したいものです。
こちらからの雑感は以上です。
(2019年2月7日 木曜日)
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