部門やチームを任される立場になった時に言っておきたいこと(自分用メモ)

全国のはたらく人たちおはようございます。

2017年10月の、ある朝の記事です。

今回は、チームで仕事を進めて行く場合の責任者にもしあなたがなることがあったら、もしくはなっているのなら、自分ならこういうことを言っておきたいということを自分用のメモにまとめておいたのを披露します。

お暇の際に流し読みください。

以下チームメンバーに対する書簡の形でお伝えします

今回の個別ミーティングお疲れ様でした。

改めてチーム全体として共有しておきたいこと、伝えておきたいことをメモしておきます。

私がこの部門でやっていくにあたっては、簡単な戦略を構えて向かっています。

心理誘導策は一切なく、「メンバーの主体性、自主性にまかせる」ということに尽きます。

すべての具体的な指示支援および上への説明や説得、取引先との交渉すべては私がこうすると決めたこの主体性戦略から発しています。

完全に、この戦略のみを私も主体的に「選んで」しまっています。

代替案はありません。

白馬の騎士もやってこないし、スーパー戦略コンサルタントもいませんし、ビジネススクールのケーススタディも、業界の先輩の成功事例も財界の偉い人のありがたいお話も何もかも全て「与えられる」解決策である以上謹んで拒否します。

具体的に申せば、

・メンバー個人個人にそれぞれ主体的に目標を立ててもらい、ゼロからそれを立ち上げて行くプロセスを大切にして理解する
・目標達成のための具体的な「動き」をサポートする
・創意工夫や新規性あるサービスや商品に関わる自主的な「動き」を褒めて承認する
・細かいメンバー相互間のミニチームをつくって、そのチームに一切の「動き」方を任せる
・「動き」についての結果責任を負う、または負うという気概を見せる
・細かく「動い」て声をかける

というところです。

そして、各メンバーにはそれぞれ、こうした能力やスキル、それからなかなか言語化できない深いところの「こだわりポイント」を理解するように努めます。

数字に出る成果や結果は、別に直属のチーム長でなくても、(言語化数値化されていますから)横の部署の部長でも担当役員でも見て理解することができますが、真に人間が承認欲求を持っているところはそのような数字や文字化されるところではなく、もっと深い人間的なところであり、そこから具体的な仕事への振る舞い方にどう生かしていくかはそれぞれに異なるからであります。

こうした、真にやりたいことやしたいこと、こだわりといったものはなかなか言語化数値化されません。

故に、表層的な組織運営では極めてスルーされるのですが、私はそうするとだいたい部門目標を唱えても響かないお題目になってしまうだけでつまらない、そういう建前と本音が別れた大組織にはたいがい長い時間を過ごして辟易した、という経験を持っておりますので同じ愚を繰り返したくありません。

せめて自分の部署くらいは本音と建前がかなり合致するような、面白みのある組織にしたいなと考えているということです。

と、いうようなことをいくら書いたところで、書いた本人が本当に心の底から「決めて」いないと聴く方には全く伝わりません。

というのも、建前としての正しいこと、経営解決策で例えば社内コミュニケーションを取らなければならない、とある会社のトップが言ったとしても、相変わらずその社長が社長室にこもりっぱなしで外出するのは取引先や取り巻きとゴルフ行くだけ、では全く具体的なものに落ちていかないわけであります。

皆さんも、私だっていろいろと本当にやりたいことがあるわけで、人生はそれに比して短いことは明白でありますから、「決めた」ことは決めたように実行する、逆に言えば口では言いながら本当はやらない、というのを極力やめて行きたいと思っています。

だったら最初からやらない方がましだと思っています。

やるならやる、やらないならやらないというこも含めて決めるということを決めておく、これが部門を預かる責任者としての第一歩だと宣言します。

ですので、メンバーから判断を求められる前に決めたことを伝えるようにしています(判断を急かされるようなら負け、というくらいの感じで)。

ですのでメンバーの皆さんに今一度お願いしたいのは、発言や行動が、「見てくれ」的に良いと思われるから「盛って」しているのであればそういう余計なことに貴重な人生の時間を浪費するのはやめて、真に自分がやりたいと思うかこだわるかしているところから発する動きをしてほしいということです。

これは振る舞い方の問題ですから今現在もっている能力やスキルとは関係ありません。

今後どういう能力やスキルを獲得して行きたいか、も含めて真に自分がやりたいと思えるかどうかを基準にしてもらう方がはるかにスマートです。

それでは終わります。

ごきげんよう。

こちらからの紙上演説は以上です。

(平成29年10月26日 木曜日)

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