(2021/03/07)起きたトラブルとその対応についての雑感

▼おはようございます。福原愛さんの不倫疑惑報道が週刊誌から出たその対応として、福原愛さんが代表をつとめる会社よりお騒がせして申し訳ありませんのコメントが出されました。トラブル対応として、本人の直筆FAXではなくて、本人が代表を務める会社からの見解ということで、肝心のお騒がせしている内容についての見解はないままの謝罪文に仕上がっておりますが、これはうまく着地するか新しい事例として注目しています。

▼【全文】 弊社 福原愛に関する報道につきまして この度、弊社代表取締役社長 福原愛に関する週刊誌報道に関しまして、福原を応援してくださっている皆様、関係者の皆様にご心配やご迷惑をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。本件に関するお問い合わせは、福原愛の以下マネジメント会社にご連絡いただけますと幸いです。株式会社電通スポーツパートナーズ

▼そして、一枚クッションをかませる形で、所属するマネジメント会社を通じて、以下の直筆の謝罪文が掲載されています。「この度は、私自身の軽率な行動により、ご心配・ご迷惑をお掛けしておりますことを、心よりお詫び申し上げます。また、世界中が困難に直面するなか、皆様に誤解や疑いを持たれる行動をとってしまったこと、大変申し訳ございませんでした。台湾にいる夫や子供、家族に対しても不安や心配を抱かせてしまい、真摯に反省しております。今回の報道についてご説明させていただきます。2021年1月に、これまでの想いを具現化すべく個人事務所を設立させていただいたのですが、社会人経験がない私にとって、すべてが初めての経験であり、自分の無知さを痛感した日々でもありました。そうした中、社会人の先輩として尊敬していた友人にアドバイスをいただく際に気分転換を兼ねて、外出いたしました。一緒の部屋に宿泊した事実はありません。また、夫婦間で子供にとって何が一番なのか話し合っていることも、併せてご報告させていただきます。 軽率な行動を心から反省し、卓球界のさらなる発展のため、そして社会に役立つ人間になることを目指して尽力してまいりたいと思います。引き続き、ご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 2021年3月4日福原愛」(原文まま)

▼おそらく、週刊誌側はすでに公開している以外にも状況写真等を保有しているでしょうから、今後一般読者やファンに対して、どのような印象を与えていくかの印象合戦になっていくのでしょうが、ただ、福原愛さんは、これまで人の興味集中関心を惹くようにあえてそういう人生を歩んでいたわけですので、同じく人の興味集中関心を引くことで食っている同業者の週刊誌にフリーコンテンツとしてネタにされても仕方がないところでもあります。

▼また、成立依頼10年ぶり3度めの大きなシステム障害を引き起こしたメガバンクのみずほ銀行ですが、どうやら、紙の通帳を有料化してデジタル通帳に無理やり移行しようとしたところが本当の理由のようです。デジタル通帳を申し込んだらそれまでの取引の記帳も出来ず、ネットでの明細確認も出来ず、店頭で明細要求すると手数料が掛かると言われ、最終的には無料で明細を郵送してもらえるという対応になった、というような顧客の声を聞くにつけ、やっぱり自社都合かと思わざるを得ません。そして、システム開発にこうしたデータ移行手順を想定されていない、行員がシステムを把握していない、といった体質が重なると、同じようなトラブルが再現されるのではないかと思われます。

▼そもそも、こうしたシステムに信頼性がおけないから、やはり紙の通帳が安心だと顧客側は思うでしょうし、デジタル通帳にして、いつものシステム障害で自分の口座がもし消えたりしたらどうすれば良いのだろう、という顧客の声に耳を傾けるべきだと思います。デジタルに移行するために、なんとATMで通帳とカードを飲み込んでしまうという対応は凄いと思います。システム移行の計画もまともに立てられない、システム面でのレベルの低さはいうまでもなく、通帳やカードがATMに吸い込まれて身動きできなくなった顧客がいるのに、そういったことを想定した緊急電話対応、行員の緊急出勤などの対応の仕組みを作っていなかった、想定も訓練もしていなかった経営の杜撰さ。さらに、そんな想定外のことが起きた時に役員や連絡の取れる行員だけでもすぐさま現場に駆けつけ対応することもせず、警備会社や保守運用会社だけに対応させた誠意のなさ。現時点でどれをとっても、みずほ銀行は最悪レベルで今後取引に使う会社はなくなってしまうのではないでしょうか。嘘にはならない絶妙な文言を経営企画部かコーポレートコミュニケーション部の社内官僚たちが徹夜で考えた謝罪と説明会見になっているのでしょうが、どうせ後から全てが明るみになる(バレる)のであるから、最初から丁寧に誠実に説明してやり直せばいいと思っています。

▼全ての失敗は明日への課題解決のための良薬である。本日の記事は以上です。

(2017/03/09)デスマーチは人を苦しめ疲弊させポンコツな製品しかできないことが一番の問題(2002年みずほシステムトラブル)

おはようございます。 2017年3月の筆者の体験に基づくシステム統合失敗プロジェクトに関するブログ配信記事です。 今日の記事は長くなります。 2000年代の初頭、筆者は某…