不登校の人自身もその理由がわかっていないことが多いのかもしれない
不登校の問題の相談を受ける
不登校の問題ってあって、相談に乗ることや話を聞くことが増えてきました。
学校に行こうが行かなかろうが、職場に行こうが行かなかろうが、あなたに変わりはありません。
学校に行きたくない、という理由を正面から聞いても、本人にもよくわかっていないことがほとんどです。
大人や上司はすぐ理由を知りたがり、理由があるからそういう行動(不登校)をする、と勝手に理解したがります。
理由がないのが心配で不安なのでしょうが、それって受け取り側である大人や上司の自己満足に過ぎません。
不登校になっている人の心の状態は、おそらく非常にざわついています。
まずここを鎮めること、そして自分にゆっくりと向き合うことをおすすめしています。
向き合うってどうやるかって?
ぼーっと何も考えないようにすると、あとからあとからしょうもないことばっかりが脳みそから流れ出てきます。
そうして、その脳みその中から出てくる邪念や雑念の中に、本音が混じっている、そこを眺めて出てくるのに任せるのです。
そう思っちゃいけないと思わずに、感情や思いを垂れ流して追わない、そのようにして心を静かにしておけば、だんだん脳みそが整理整頓を始めます。
脳はすごい臓器でして、膨大な情報の中から、脳を含めた己の身体全体が健康体に戻るために自らが取捨選択すべき情報を整理してくれるのです。
この整理する時間(内省という)が決定的に足らなくなると、脳は暴走したり逆にブレーキを掛けたりします。
ブレーキを掛けた状態が、学校へ行こうとすると動悸が激しくなるといった症状であり、それは、脳という高度で専門的な臓器がきっちり安全装置を作動させているのに等しく、別段なんにも悪いことではないのです。
筆者は脳科学者ではありませんが、脳の偉大さについてはもう少し語れます。
脳は最重要に大切な臓器でありますから、大切に扱わなければなりません。
たまには脳を休ませるために、といってもオーバーホールするように、先人の偉人たちはよく瞑想したり、ヨガをしたり運動したり散歩したりして体の血液のめぐりをよくして、脳に新鮮な空気から取られる酸素を含んだ血流を流し込むように努めましょう。
こうすると、脳がスッキリとして働き始めます。
膨大な情報を、的確に整理し、身体と肉体の生存が最もしやすいように、的確な指令を下すのです。
脳は臓器です。
胃腸の調子が悪いときに、暴飲暴食はしないでしょう。
生姜湯(しょうがゆ)を飲んで、ゆっくり胃の中を空にして、休ませて自己回復してもらうでしょう。
これと不登校などの精神的うつ症への対応は全く同じです。
余計な情報を入れず、静かな環境で体にいいものを食べ、よく寝て脳から流れ出してくる想念を流れ出るに任せて、そして追わずすがらずこだわらず、流しに流していけば、そのうち脳が自己整理を始めます。
そして、整理が一旦終わったところで、すっきりした脳から、身体各所、肉体への新しい指令が下るでしょう。
それは、学校に行くことなのかもしれないし、学校には行かずに、なにか別のことに取り組むことへの前向きな希望なのかもしれません。
わからないことがある、というのは通常の、当たり前のことです。
こんな話を学校でしたくなったら、遠慮なく学校行ってください。
ひょっとしたら、毎日学校や職場に通っている人たちも、なんで通っているのか自分でわかっていないかもしれません。
おわり