日本維新の会についての当社立場
国籍履歴で分断を図る手法は絶対ダメ
日本維新の会が、衆議院議員選挙で躍進し、議席を41まで増やしました。
確かに、野合、選挙互助会に過ぎない立憲民主党ほか他の野党(自民党も、各派閥を小政党に見立てた選挙互助会だと思っていますが...)と違って、筋の通った主張をしているようで、これが大阪での選挙区全勝、および全国への党勢拡大につながったことは間違いありません。
そして、与党の自民党よりも、行政改革や議員定数削減、そして憲法改正に意欲的な姿勢をアピールしています。
一方、政策集には、国政選挙立候補者の国籍履歴に関する公表義務化を明記するなど、危ない言動も目立ちます。
日本維新の会の馬場伸幸幹事長は2021年10月31日のTBSラジオ番組で「安全保障上、重要な政策決定をするので、公人が経歴を明らかにするのは当たり前だ」と述べました。
この、国籍履歴で分断を図る手法は、大阪がずっと長い間苦しんできた部落差別問題、同和問題、地名総監と根っこが同じです。
この党は、よほど頭が悪いのでしょうか。
排他主義や民族差別を助長するだけで、日本の国力をそぐのは明確ですし、そもそも今の日本人は日本人であることでよしとせずにその履歴を出すというのでは、外国から人はやってこないし、閉鎖的な変な国として世界から相手にされなくなるでしょう。
海外メディアにもこの党は注目されているようで、英紙ガーディアンは「右翼ポピュリストたちが大阪で圧勝」との見出しで報道し、米ブルームバーグ通信は「右翼政党の躍進に驚き」、ロイター通信は「ダークホースの右翼政党が衆院で第3党に」などと伝えています。
もちろん、特定の近隣諸国や特定民族への嫌悪感をにじませながら「大賛成です」などと同調する支持者もいるでしょうが、そのようなさもしい部類を支持層にするのでは、非難している共産党や立憲民主党の支持基盤の方々と同じ穴のムジナであろうと思います。
目くそ、鼻くそを嗤う。
日本の歴史を紐解いてみましても、この人たちは、秦氏や東漢氏の皆さん、蘇我氏に弓月君、そして藤原不比等や天武天皇からすべて否定するつもりなんでしょうか。
もう少し勉強してもらいたいものです。
以上
追伸
このように、これだけ個人や小規模組織が直接情報を発信できる世の中になった時代においては、特定の政党に所属して当選を目指すのはむしろ(足を引っ張られ)危ういのではないかと見ています。すでに地方の首長選挙や市議会議員選挙のレベルでは無所属候補が当選するのがスタンダードとなっており、ついに2021年衆議院選挙においても、国政レベルで無所属議員が小選挙区を勝ち抜き当選する事例が出ました。
今後はこの流れが加速すると思います。
とりあえず筆者個人は、タバコのヤニ臭い松井一郎氏率いる昔の大阪自民党の色濃く残る日本維新の会に所属するのは、生理的にも無理だと思っています。
少子化ストップ、嫌煙家の筆者から以上です。