(2020/03/06)5Gの商用リリースと新型コロナウィルスの人類社会に対する影響度合いについて話をしました

動画配信(15分43秒)です

おはようございます。

2020年3月の配信記事です。

日本でもモバイルデータ通信の5G回線の商用化がいよいよ始まるということで、業界の先駆けでソフトバンクが発表したのを調べてみたのですが、最初の提供範囲は非常に限定されたものになりそうで、今のモバイルデータプランに1,000円を追加するという、いわばオプションプランとして始まるという感じが濃厚です。

5Gは、現在の4Gに比べて、ものすごくデータ通信量が速い企画ではあるのですが、電波の直進性が極めて高いために、基地局のアンテナとしては、それまででは考えられない、たとえば地上のマンホールの蓋の裏側などにもアンテナを設置しなければならないというような、新しい規格だそうですので、果たして期待するほどのデータ通信速度が、実地で実現できるか、注目されるところです。

筆者としては、筆者の回線は3大キャリア(NTTドコモ、AU、ソフトバンク)ではない、格安SIMデータ通信の中では安定しているであろうと評判の、Y!mobileなので、まだまだ5Gがやってくるのは先になるのでしょうが、かえって、5G帯域と4G帯域(と4Gも対応していない離島や郊外の3G帯域)を渡り歩く場合の切り替えがうまくいくのか、実はそこがポイントではないかと考えております。

確かに、5Gの特徴として、LTEの1,000倍、4Gの10倍ともいえる10Gbpsという周波数帯域幅を広げることで可能とした高速通信があるのですが、これが実際の商用ベースに乗った場合に、果たして今の4Gの通信速度で調子がよければ出すことが50Mbps程度の速度を、安定して上回ることができるのかが焦点になります。

もちろん、10Gbpsもの大容量通信を、まったくストレスなくできるようになれば、通信速度の劇的な向上で、ほぼストレスなく動画のダウンロード視聴から切れ目ないストリーミングもできるようになるでしょうし、動画の画質も格段に向上することになるでしょう。

しかしながら、いくら5Gで受け取る端末が高性能になったとしても、基地局インフラを整備して安定してサービスを利用することができるようになるまでには、ある程度の時間がかかると思いますのと、やはり有線での光通信環境で、Wifiで飛ばして通信したほうがよほどモバイルデータ通信を利用するよりは速い、ということは知っておくべきだと思いました。

改めましてまとめますと、2時間の映画をダウンロードするために30秒かかっていました、5Gが可能にした10bpsは、2時間の映画を3秒でダウンロードできるほどの速さです、というのは正しいのですが、それはあくまで机上の理論であって、我々が商用サービスとして受け取るのはあくまで現場で提供されているサービス品質になる、ということです。

さて、新型コロナウィルスに対する対応ということで、人と人との接触を制限する、という大方針に基づき、日本経済、日本社会は、これまで経験したことのない状況を突き付けられているわけですが、このような中では、とりわけ、事実に基づかない、あるいは他の事実と遜色ないレベルのことが、「神話」として独り歩きした結果、人間社会が忌み嫌う「不安」「安心できない」「安全ではない」という自己防衛本能ばかりが肥大化して、結局経済の不調を引き起こし、皆が皆の首を絞めあってしまう、という状況に深入りしないようにしたいと思っています。

もともと、風邪の原因の一つが、(いわゆる一般的な)コロナウィルスでありますし、「新型」コロナウィルスに関する恐怖感をあおってしまうような、読み方によっては大変恐ろしい表現の多くは、この新型コロナウィルスの特徴を、「定量的ではなくて定性的に記載した」内容になっているのが面白いので、例を挙げます。

・(新型コロナウィルスには)特効薬はない

・(新型コロナウィルスは)他人にうつすことも多い

・(新型コロナウィルスは)最悪の場合死に至る

こう記載されると、大変恐ろしく、またこう書いていることは正しいのですが、(かっこ)の中を、ただの風邪に置き換えても全くそうであることを考えますと、世の中に遍在するあらゆるリスクのうち、今回の新しい新型コロナウィルスという「病変」についても、これまでの人類史において、我々に様々な形で襲ってきたあらゆるよくないことの一つではありますが、これだけをもって、その対処する人類社会自体が、自らで自らを不信の渦に落とし込み、奈落の底に突き落とすようなことにならないよう、各自が自分の頭で考えて自分の責任で適切な行動をとれるようにしたいと思っています。

そのための、教育であり、研修であり、自己啓発であり趣味であろうと思います。

それでは、本日の記事は以上です。

また明日。

(2020年3月6日 金曜日)

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