岸田総理のバランス感覚

岸田総理はバランス型の人物と言われているようです。

自民党総裁となり、党役員人事や閣僚人事を見ていると、いろいろな派閥や旧勢力のいいなりというか、バランスを取るのに腐心した結果独自色がないとか、マスコミやネット民には散々な言われようです。

しかしながら、筆者が岸田総理の一番の独自色と感じたのは、とにかく開成高校卒の人物が突出して多いということであり、とてもバランス感覚があるなど思えないのです。

開成高校は、東大合格者ランキング連続20年以上首位という、まあ日本独自の基準で日本でしか通用しないものではありますが進学実績トップの男子校です。多分名前を聞いたことがない方の方が少ないはずです。

岸田総理総裁自体が、開成高校卒でありながら、東大を3回受験して3回落ちて早稲田大学に行った、いわゆる、かの高校では劣等組に分類される、このことが、総理の肩にずっしりとのしかかっているとすれば、たかだか18-20歳時点での挑戦と失敗経験を、60歳をゆうに過ぎてもまだ引きずっているというのは、日本の不幸なのかも知れません。

当選3回の小林鷹之衆議院議員も、弱冠46歳にして抜擢の初入閣を果たしましたが、彼もまさに、開成高校から東大法学部、そして財務省から退職して国会議員、という経歴です。

抜擢人事、岸田内閣で最も特色が出ているこの閣僚人事においてすら、やはり開成高校枠の範疇でなされているとすれば、これは少々危ないのかも知れません。

まあ、東大を受けたわけでもなく、さらに、岸田総理が行かれたかの早稲田大学にも落ちた、しかも複数学部、という筆者が言うことでもないですが。

個人の感想でした。

以上