金の角という本を読んで感動したので書く

実際に書店で手にとって買って読んで欲しい本がありますので紹介します。

金の角持つこどもたち、という本です。

何のために勉強するのか、そして厳しい中学受験に向かう意味は何かということを突き詰めるように話が進んで行きます。

小学校6年生の本人、その塾の友達、サッカーの友人、それから本人の高校中退の母親、耳が聞こえない妹、高卒の働く父親、彼らも自分の勉強を始め、努力すること、生きる力をつけることを学んでいきます。

さらに、塾の講師の先生が抱える、引きこもりから自死を図った弟との共同生活や、その弟自身の社会復帰も少しずつ進んでいくさまを見るに、やはり勉強は大切であると確信するに至りました。

スポーツも部活動も文化活動も学習も受験勉強も、いずれも人間が自身と誇りを持って生きていくために必要であり、努力し続けた経験と時間は一生を通じて、自分が自分らしく生きていくための軸や糧になるものであると、これまでぼんやりと思っていたものの確信が持てなかったところが明確に、クリアになりました。

限界を超えて努力する、挑むというのは何よりの本人の人間を作るということかと思います。

自由と勝手は違う。

やりたいことの辛さから逃げる前に着手して、挑み続ける。

これが大事なのだと思います。

中学受験で日本最難関の中学に挑む主人公も、大検を受けて保育士資格を取ろうと頑張る母親も、厳しい歩合制で少しでも塾代を稼ごうという父親も、耳が聞こえないけど普通小学校で学童保育まで行って頑張る妹も、等しく偉いと思います。

挑みがいのある人生を。

以上