スマホオンリー社会に向けた打ち合わせ場としての個室の必要性を語る
おはようございます。
2016年4月の個室の必要性に関する配信記事です。
その昔のサラリーマンは、ある程度の職位になると個室が与えられ、そこで部下を集めた秘密の打ち合わせや交渉ごとをその部屋で行ったものです。
突然の人事の事例とか、そもそも会社をどうするかの密談、方針策定、それから一人になって考える空間、そうした意味で個室の持つ重要性がありました。
しかし、現在のオフィスは大部屋主義に移行しています。
これは、メンバー間の意思疎通と情報交換を行いやすくするためであり、それはそれで一定の合理性があります。
個室に分かれたエグゼクティブ同士が、顔も合わせず自らの部門の派閥メンバーだけと情報をやり取りしあうのは、まさに昭和のサラリーマン漫画「課長島耕作」に描かれたどちらかといえばよくない会社の風景でもあったわけです。
しかし、仕事というのは社内でのメンバーシップの交換という面ももちろん重要ですが、
対外的な交渉や協議
といったものも同様に非常に大切です。
大事な話は個室でしたい
自席で和気あいあいとしていたときに、大事な取引先のトップから携帯電話に着信があった、このような場合に自席で衆人環視のもとしゃべり続けられる人はなかなかいないと思うのです。
そこで、そそくさとビルの隅っこの共用部やお茶くみ流し台などに移動し、そこでもごもご携帯で話すことになりますが、実はそうした生の交渉ごとが業務遂行上とても大切なわけで、
そのような大切な機会である業務機会の遂行場所が、
トイレの横だったり
喫煙(分煙)ルームそばの共用部隙間だったり
するのは非常につらいことなのではないかと思うのです。
担当者がいつも取引先からかかってきた電話を取りながら事務所外の給湯スペースで話すのであれば、オフィスの中に、「一人で携帯で話しても迷惑にならない空間」を作り、重要かつ会社の運命を決めてしまうかもしれない商談や交渉を「遂行する場所」を会社側は用意すべきだと思うのです。
そのほうが非常に合理的です。
要するに、昭和の電話ボックス(防音処理)のようなものを社内に置くか、もしくは縦に細かく仕切られて声が届きにくい一人用のすりガラス戸の部屋を会議室や喫煙ルームと同じように設置し、会社の対外交渉「感度」を上げるべきだと思うのです。
空気が読めないので派閥にも入れないサラリーマン筆者からは以上です。
(平成28年4月4日 月曜日)
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