2020年2月9日
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トラシール |
おはようございます。
2014年9月の記事です。
今日は業界用語の話を致します。
よく工事現場や、事故現場の立入禁止区内を仕切るために張ったり横渡ししている、黄色と黒の縞模様のロープやシール、こう書けばみなさん、あああれねとわかってもらえると思いますが、あれは「トラロープ」と呼ばれています。
用例として、ビルの設備管理の現場の朝礼などで、引継ぎ事項として、本日◯時に空調機点検に◯◯業者さんが来られますので、専用駐車場区画にトラロープを張っておいてください、というように使われます。
黄色と黒のまだら模様だからトラというのはすごくわかりやすいです。
因みに本当の名称は標識ロープというらしいですが、ロープに標識?というのはイメージしにくいです。
なぜトラ模様が採用されたのかといいますと、黄色と黒は彩度差と明度差が非常に強くあり、目に入りやすい色の組み合わせなので、目立つ標識として重宝されるからということです。
例えば踏切にある警報機の柱は横の黄黒縞で、遮断機は斜めの黄黒縞と法律で決まっているくらいです。
一般に警戒標識と呼ばれる道路標識も、黄色に黒が基本となっています(落石危険とか動物飛び出し危険などの標識です)。
自然界ではトラの外に、スズメバチなどが危険な針や毒を持つということを、黄色と黒の縞模様で示しています。
トラロープに限らず、すぐにあれをこれしてこうやっといて、と物の名称がなかなか出てこないものです。
24時間寝ていたい筆者からは以上です。
(平成26年9月10日 水曜日)
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