正義の味方と悪の組織の根本的な違いについて整理しておきたいと思います
おはようございます。
2018年2月の配信記事です。
悪の秘密結社という会社があります。
「株式会社悪の秘密結社です」と電話で名のられると、一瞬どきっとしますが、れっきとした収益企業です。
事業内容は、ヒーローショーの企画運営であり、各地のご当地ヒーローと「提携」して、さまざまなショーに出かけていき、現場をしっかりかき回し、聴衆を楽しませ、そして最後にはきっちりとやられてお客さんに満足して帰ってもらう、という極めて真面目な団体です。
ヒーローとは、正義の味方とも形容されますが、実は単独では生きていけないか弱い存在でして、組織化もされていないし、そもそも自分で何かをしたいという主体性すらありません。
悪の組織には世界征服という目標がある
悪の組織が世界征服などを着々と進めて行く横で、それに気づいた瞬間、刹那的に対処的に反射的に対応するのみなのです。
彼らの行動は、いつも刹那的で、非戦略的で、問題が解決した後の反省も特にありません。
それが正義の味方の宿命ならば、悪の組織はよほど大きな夢を描き、日々努力を怠らず組織拡大に努め、そして反省を次に生かすという、よほど我々としては見習うべき存在になっているのではないでしょうか。
そして、悪の組織はとてもよく笑います。
大声でも笑うし、含み笑いも、嗤う、と書くいわば嘲笑もいたします。
一方、正義の味方は、いつも何かに怒っているし、自分のやりたいことがありません。
今後のヒーロー像を考える際には、是非一緒に笑うことができるという存在になるにはどのように振舞ったら良いか、正義の味方にも大いに考えてもらいたいものです。
そうしないと、悪の秘密結社に仕事をもらう、という笑えない存在から脱却することはかなわないでしょう。
悪の秘密結社の社長以下怪人たちの今後が健やかなることを願っています。
こちらからは以上です。
(平成30年2月4日 日曜日)
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