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ブラックベリー |
おはようございます。
2017年2月の配信記事です。
本日はIT戦国時代の攻防と栄枯盛衰をざっとおさらいします。
カナダはトロント、五大湖の河畔そばのウォータールーを本拠とする通信機器大手「黒ぶどう(ブラックベリー)」が、従業員の約40%に当たる4500人を削減すると発表したのは2013年の秋でした。
同社はスマートフォン(多機能携帯電話)市場でひところ市場を席巻した草分け的存在でした。なんと、2009年では米国で5割近いシェアを占めていたのです。
しかしながら、急速に台頭して来た競合相手である、アメリカ合衆国サンフランシスコ州サンノゼそばクパチーノ本社の「林檎(アップル)」の端末「iPhone」や同じくサンノゼそばマウンテンビュー本拠の「検索大手(グーグル)」の端末「Android」に押され、経営不振が深刻となってしまいました。
人員削減のほか、端末販売の落ち込みに伴い、売れずにただの「ガジェット」となってしまった膨大な端末在庫も実施し、大幅な営業赤字に転落したのです。
2009年には、米国モバイル端末シェアで5割を占めていたメーカーの行く末が今ではシェア数%という状況です。
高級なハイエンドモデルであった「黒ぶどう(ブラックベリー)」端末、筆者は高嶺の花で持っていませんでしたが、デザインがメカニカルなところが結構気に入っていたので残念ではあります。
かつてはオバマ元アメリカ大統領も愛用していた「黒ぶどう(BlackBerry)」。
ついに、2016年にはハードウェア端末の開発を打ち切りました。
一方、スマホマーケットは、ブラックベリーのひっそりとした退場などほとんど目もくれず、今は林檎の天下となっているようです。
しかしながら、この状況も数年後にはどうなっているかわからないのがテクノロジー業界の面白いところであり怖いところでもあります。
IT業界の移り変わりの速さはとんでもありません。
「林檎」新端末の発売で徹夜組で店頭に並ぶニュースをグーグルで検索しながら、敢えて本件を取り上げてみました。
昔ポケットベルを鳴らして連絡をとっていた1990年代営業担当の筆者からは以上です。
(平成29年2月16日 木曜日)