特に外国語表記においてなぜ言葉がダブるのかという重ね言葉の話です
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琵琶湖の竹生島 Chikubu-Jima Island |
おはようございます。
2014年4月の外国語の表記に関する配信記事です。
シティバンク銀行という外資系銀行があります(ありました)。
筆者も海外に行く時にマルチカレンシー口座というやつが便利でしたので(円で入金して海外現地で米ドルで出金できる)持っていたこともあるのですが、ちょっと考えればこの名前は少々変であることがわかると思います。
シティバンクのバンクは銀行という意味ですから、本来ならばシティバンクだけで十分なはずなのです。
しかし日本の銀行法においては、銀行免許を持つ銀行はすべて名称に日本語である「銀行」を付さなければならないので、海外で通用するシティバンク(Citibank)においてもシティバンク銀行と名乗っているというわけです。
同じように、琵琶湖はLake Biwa、富士山は Mt. Fujiでいいとしても、Heian Jingu Shrine / 平安神宮あたりからおかしくなってきます。
ダブることは仕方がないのかもしれない
同じ山でも阿蘇山はMt. Asosanと呼ばれることのほうが多いようです。神宮は神社であることは当然じゃないかと思うのですが、海外の方にはわかりにくいのと、語感を大事にして敢えてダブる表記も厭わないという対応にしているのでしょう。
シティバンク銀行にしても、シティ銀行としてしまうと別の[日本のある地方にある]別の銀行を想起してしまう方もいらっしゃるわけで、冗長なのは受忍したうえでの表記なのかと思いました。
頭痛が痛いと訴えたり、引退式の場で永久に不滅ですと言ったりするのも同じような重ね言葉で、目で見たり、耳で聞いたりするだけでも間違った誤りだと分かる例です。
しつこいので今日はここまでに致します。
(平成26年4月29日 最終更新:平成28年4月29日 金曜日)