中の人などいない(心理的な思い込みを取り去ってみることの大切さ)
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ジョハリの窓 |
おはようございます。
2014年1月の配信記事です。
ご当地ヒーローやゆるキャラが活躍する昨今ですが、中の人が誰かといった追っかけも賑わっています。
しかし、そもそも「本当は」「誰が」などというのを詮索するより、まずはそのキャラクターは確かに実在すると考えていったほうが大切なことに気づくような気がしています。
人間誰しもいろいろな側面を持っています。
良好なコミュニケーションと対人関係を築くためのツールとして、「ジョハリの窓」という考え方があります。
心理学者ジョセフ・ルフト (Joseph Luft) とハリー・インガム (Harry Ingham) が1955年に発表したもので、ジョハリという人がいるわけではありません。
四つの窓から自分を見つめる
縦横二つの仕切り、合計4つの部屋がある格子を思い浮かべてください。
横軸は、自分が知っているか知らないかで分かれます。
縦軸は、他人が知っているか知らないかで分かれます。下の図でいいますと、左上は自分も他人も知っている「開かれた窓」です。
この領域ではコミュニケーション上の不都合は生じません。
しかし、右上の自分は知らないが他人が知っている領域「気づかない窓」については他者のアドバイスを「受容」していかなければなりません。
また左下の自分は知っているが他人が知らない「秘密の窓」領域については自分のことを「開示」して同じく開かれた窓に持って行くことがコミュニケーション上有効でしょう。
そして、右下の自分も他人も知らない「未知の窓」については、受容と開示双方で誰も知らなかったあなたの側面をまさに「発見」していくことができるのです。
世の中知らないことだらけ、自分のことすらわからないものです。
そう考えると、中の人を詮索するより、自分の中を覗いてみたほうがいいかもしれません。
心理学に長けた友人は多い筆者からは以上です。
(平成26年1月30日)