2019年12月10日
おはようございます。
2013年9月の記事です。
株式市場で投資するプロは、株を買って値上がりを待って売り抜けるだけではなく、株を自らの資金を担保に借りてきてまず売ってから値下がりを待ちきって買い戻す「空売り」の手法も使います。
世界同時株安というような相場暴落の局面では、値上がりを待って失敗する人はたくさんいます。
実はこの空売りこそ株式投資の初心者が最初に学ばなければならないことです。
株式投資をやっている多くの人が空売りをあまり知らないという現実も驚くところです。
先に売って後で買い戻す。
先に買って後で売る。
これは同一の経済行為です。
ただ先に行う買いが、将来の値上がりを期待するのに対し、先に売りを仕掛ける方は将来の値下がりを予想しているだけなのです。
原資産(対象とする株式そのもの)が上がるか下がるか、それ自体に価値を置かずに原資産の上下どちらかに張るならば、片刃ではなく両刃で備えたほうがよく切れるのはものの道理です。
空売りは悪ではありません。
あとで買い戻しがあるということは、その株を買うという行為が予定されているわけです。
売るのが後なのか先かだけの違いです。
そこをしっかり理解しておきたいです。
相場が読めない筆者からは以上です。
(平成25年9月26日)