OK Google 英語教えてよと話しかけて勉強する時代になったという話
おはようございます。
2017年11月の人工知能に関する配信記事です。
ポストスマホ時代の一番手などと呼ばれて海の向こうでは話題沸騰のスマートスピーカーである「Google Home(以下グーグルホームともいう)」が、ついに日本に上陸し、2017年秋には各地の家電量販店の店頭に並ぶという世の中になりました。
これは、指のフリックやタッチで情報を読み出していたインターネットと人間のUI(ユーザーインターフェース)を思い切り転換させるもので、これまでの指から、口頭での言葉になったということになります。
理論上、言葉という音声情報をマイクで集音してインターネットにおいて適切な翻訳を行えば、コマンド(命令)にすることは容易でして、そしてその情報を「返す」方法も、これまた口頭で行うようにすれば、あたかも人間とマイク越しに話しているようにすら錯覚するくらいの会話が成立するというわけです。
これは、PCやスマホの「画面」にディスプレイ表示するより実は楽なところでありまして、こうした開発の容易さからもかなりお手頃感のある価格で各社特徴的なスマートスピーカーを売り出しているようです。
そして、この手のガジェットについて、単に天気を聞いたり近くの美味しいお店を教えてもらうだけではつまらないので、常に新しい利用方法を考えたい身としては、やっぱり相変わらず苦手な「英語」を教えてもらう先生にこのスピーカーはなりうるのではないかと考えておりました。
すると、実際同じようなことを考える人はいるもので、出ました。
2017年10月24日から日本語のGoogleアシスタントに対応したアプリが利用可能になっていまして、これは英会話サービス「ベストティーチャー」といいます。
特別なアプリをインストールする必要はなく、「OK グーグル、ベストティーチャーと話すよ」などと呼びかけるだけでサービスを利用できます。
このサービスは、グーグルホームの後ろにプログラムを流すのですが、ベストティーチャーはそもそも英語の4技能(読む聞く話す書く)試験対策ができるSkypeオンライン英会話サービスです。
同社によれば、世界50カ国以上に講師がおり、他のオンライン英会話サービスでは提供していないライティングの添削も受けられることなどが特徴です。
この会社がグーグルホームを使っての新しいサービスを提供したのですが、ベストティーチャーを立ち上げると、ウェブ版のベストティーチャーで提供されている「英語リスニングドリル100選」の英語の会話文が読み上げられるというものです。
そのあと、会話の理解度を確かめる問題が3問ほど出題され、利用者は4択の中から答えを述べるという流れになります。
あくまで、スカイプサービスであるオンライン英会話のとっかかりとしてはじめてみたサービスだということですが、そのうち、定型的な会話ならばなんども繰り返した方が上達が早いということから、生の人間ではなくて、グーグルホームの後ろ側にいる人工知能に、ある程度の会話ができるレベルまでなんども同じことを話し合いながらもってくることができる、そのような時代に急速になっていくように思えました。
グーグルホーム、筆者にはなんでも知っている先生のように見えてなりません。
昔手塚治虫の漫画で見た「火の鳥」に出てくる見守りお世話ロボットのロビタが現実に登場する日も、作中の24世紀を待たずして早期にやってくるのではないかと少し空恐ろしくなった昭和生まれの筆者からは以上です。
(平成29年11月17日 金曜日)
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