おはようございます。
2017年6月のコーヒーチェーンに関する配信記事です。
日本茶、紅茶の順で実は好きですが、コーヒーもそれなりに好きな筆者です。
最近、セブンイレブンなどの日経コンビニチェーンが、ついにドリップコーヒー(ブラックコーヒー)に続いて金城湯地である「カフェラテ」分野にも本格進出してきたということで、コーヒーチェーンとの激烈な競争が起こることは間違いありません。
スターバックスなどのコーヒーチェーンも負けじと、彼らの「温かいものを出せる」ノウハウを駆使して、こちらはスコーンやらサンドイッチやら、高付加価値品の提供に余念がありません。
さてそんなコーヒーチェーンの大手のスターバックスでは、売り上げを上げるために商品の提供を早くしようとしていますが、ある一定以上に高速化することはやめており、わざと時間をかけてコーヒーを提供しているということです。
同社では、家と職場に代わる第三の居場所としてのコーヒー店というコンセプトを非常に大切にしており、それゆえに店舗はすべて直営店舗にしています。
短期間に店舗網を拡大して、ドミナント(独占)戦略に沿って市場を制覇しようとするならば、FC(フランチャイズ)方式を採用した方が合理的ではないかと思います。
しかし、同社は「第三の居場所」という事業コンセプトに沿って事業を展開しているので、仕事に追われる職場と、いろいろすることも多い自宅の間に、ちょっとくつろげて面白い会話もできる場所を消費者に提供するために、全てのサービスを考えているのです。
ですので、スターバックスにおいてカウンターで急いで注文しても、ファストフード店のそれとは明らかに違ってなかなか商品がすぐ出てくるとは限らないのです。
第三の居場所としてコーヒーを提供している
時間に追われる筆者のような客が店にいてせかせか注文していて、それに店員がせかせかかかずらっていると、第三の居場所としてのお店全体の雰囲気を壊してしまうのです。
手っ取り早く売り上げと利益を上げようと思うのであれば、客の回転を早くするのが近道で、手っ取り早い方法はお客の滞在時間を短くすることです。
そのために商品はできるだけ早く提供するし、机には「長時間の学習等はお断りします」のステッカーでも貼っておくべきなのかもしれません。
しかしながら、それではしつこく繰り返しますが第三の居場所を提供するという同社のもっともこだわるポイントに沿ったことにはならないので、店舗運営についても完全に本部がコントロールできる直営方式を採用しているということになるのでしょう。
そんなわけで、人々はわざわざ高いコーヒーチェーンであるスターバックスに並んで、店員と会話など楽しみながら、毎日のコーヒータイムという第三の居場所に足繁く通っているのです。
そんな全国のスターバックスの店舗でも屈指の有名どころ、福岡の大濠公園店で考えてみました。
第三の居場所は福岡中洲(いつもパトロールに余念がありません)の筆者からは以上です。
(平成29年6月11日 日曜日)