スマホ市場での米国林檎と中国小米の大対決(アップルとシャオミー)

小米(シャオミー)のMiシリーズ端末

おはようございます。

2015年3月のスマホ市場に関する配信記事です。

中国にアップルのiPhoneそっくりのスマホを急速に展開し、現時点で軽く日本のソニーの時価総額を超えたという噂の小米(シャオミー)というメーカーがあります。

すでに中国でのモバイルスマホショップ(日本でいうところのドコモショップのような代理店)では、アップルと小米のブランドを並べるのが普通のことのようで、しかも小米の提供する端末の方が、同じような性能でも価格が安いため人気だそうです。

実は、両社の端末とも、世界最大のOEM企業と呼ばれ、現在日本のシャープを買収しようとしている台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業へ製造を委託しているということでもそっくりなのです。

ホンハイの郭台銘会長は、これまでシャープと共同経営している大阪堺市の工場をたびたび訪れ、シャープの幹部などと買収に向けた詰めの作業を行っているようですが、買収は成立の見込みです。

アップルやシャオミの端末が、日本の堺工場で作られる日も近いのかもしれません。

中国では圧倒的な強さ

話が脱線しましたが、この中国のユーザーのダイレクトな要求性能を素早くかなえて常に新しい端末バージョンを提供し続ける小米(シャオミー)は、ついに中国市場でアップルを超えた成長を遂げたのです。

アップルは、全世界のユーザーを相手に展開し、またその開発は徹底した秘密主義です。

秘密主義の中で強烈なドライブをかけて急速に開発改良を行いますが、既に世界戦略商品となってしまったiPhoneシリーズについて冒険はなかなかできません。

これは、iPhoneといえどもコモディティ化(一般化)したという説明もなされるところです。

対して、小米(シャオミー)は、例えるならば地域津々浦々まで鉄道網を伸ばさなければならなかった旧国鉄や電電公社に対し、自分の顧客を掴んでいる私鉄網が稼げる地域を中心にドミナント展開したのに似ています。

とにかく顧客の声をトップが直接聞き、すぐに製品に取り込みます。

顧客の要望が開発のすべてのベース

直近の最新端末では、アップルが、「変わったのはそのすべて」なるちょっと意地悪に見れば自己陶酔に浸っているという宣伝コピーだったのに対し、小米(シャオミー)は「とにかく速くてサクサク」を前面に押し出し、一瞬でも止まるとストレスを感じる中国人ユーザーの心をわしづかみにしたようです。

似ていながら異なるところは、中国市場は世界的に僻地ではなくまさに中心という位置を占めるというところです。何しろ人口ではアメリカと欧米と日本を足してもかないません。

そのマーケットにおいて、最も中国人顧客と会話できる中国人経営者が率いる小米(シャオミー)。

日本への上陸はあるのでしょうか。

2世代前の安い端末しか持っておりません筆者からは以上です。

(平成28年3月6日 日曜日)

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