日本の不動産事業における単位である坪と平方メートルの話をします

おはようございます。

2015年9月の記事です。

日本で不動産業をしておりますと、土地の面積や建物の床面積について、「坪」という単位で取引されることが未だに多いです。

「坪」とはもともと歩いた歩幅をもとにした単位で、一説には古代中国の周代に、片足を踏み出して、もう一方の足を踏み込んだ際の歩数2歩分の長さがもとになっているとのことです。

そして、日本の時代は下り、その長さを一辺とする面積の単位を坪と示すことになっていきました。

ちょうど、畳2畳分の広さとなります。

そして、坪を起点に、その倍数としての単位である「畝(せ)」(30坪)、「反(たん)」(10畝、300坪)、「町(ちょう)」(10反、100畝、3,000坪)も使われていきました。

明治の世の中になりメートル法が入ってきました

さて明治時代となり、地球の直径をもとにしたメートル法という単位が入ってくることになりました。

ここで、非常に偶然なのですが1畝は約99.174平方メートル(約1a(アール))であることが判明したので、1畝は1a(アール)、1反は10a(アール)、1町は1ha(ヘクタール)であるとスムーズに変換することができました。

ただ、基本単位となる「坪」については、「㎡」にうまく換算することができなかったので、明治政府は坪表記も平方メートル表記と一緒に認めたことが、今に続いている経緯のようです。

1坪は約3.3㎡と習いますが、厳密には3.30578512㎡であり、プロの世界では3.3まででは不正確です。逆に、1㎡は厳密に0.30250000036坪であり、0.3025とすれば非常に正確に換算されるので、業界ではこちらの方がよく使われます。

つまり、坪表記を0.3025で割れば、㎡表記になるわけです。㎡表記は、0.3025を掛けて坪表示に直します(3.3で割ることは不正確なので一般にはやりません)。

まとめますと、1坪3.3㎡ではなく、1平方メートル0.3025坪で覚えておきましょうということでした。

最近まで、不動産業界に身を置きながら、3.3で割った大体な数字しかわかっていなかった筆者からは以上です。

(平成27年9月8日 火曜日)

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