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艦橋?(ポール・アレン氏ツイッターより) |
おはようございます。
2015年3月の日本の戦艦武蔵に関する配信記事です。
米国マイクロソフト共同創業者の大富豪、ポール・アレン氏が、自身の潜水艇搭載の巨大ヨット「オクトパス」にて戦艦武蔵らしき船体を発見したとの報が飛び込んできました。
昭和19(1944)年10月24日、武蔵はフィリピン中央部シブヤン海で米軍機の猛攻撃を受けました。
実に魚雷20本を両舷に受け、直撃爆弾17発、至近弾20発以上にまみれても進み続けましたが、ついに夕方19時30分過ぎ、総員退艦が告げられた後沈没しました。
フィルピンのレイテ湾に向かう為ルンガ湾に集結した栗田艦隊において、武蔵の舷側はひときわぴかぴかに輝いていたと言われます。
なぜ目立つ塗装をわざわざ出撃前に施したのか、武蔵の猪口艦長が命じたものと言われますが、確かな理由はわかりません。
敵戦闘機に視認されその攻撃を一手に引受けたいという意図であれば、他艦にもそれを勧めたのと一致しませんし、防燃剤としての役割もそんなに期待されなかったと言われます。
そもそも、敵戦闘機に視認されにくいことを意図したいわゆる「航空迷彩」がほとんど意味をなさないことは、いくら甲板を黒に塗ろうが、航行中は航跡の方が目立ってしまい、どんなカモフラージュをしても役に立たないと筆者の死んだ爺さん(航空隊整備兵)も言っておりました。
ともかく、まさに死装束に着替えて出撃していった武蔵ですが、まさか自分を沈めた米国の人間たちが自分を探しに来るとは思わなかったでしょう。
艦と共に猪口艦長以下千人もの乗組員も眠る巨大な墓標ですから、しっかりと供養したいと思います。
よくぞ見つけてくれました。
戦後70年の節目の今年、このような発見がなされたことに感慨を覚えます。
こちらからは以上です。
(平成27年3月6日 金曜日)