検索の死

【検索の死】
Googleが終わる日が、ついに来た。
2025年5月7日。
世界は静かに、しかし確実に“ある習慣”を失った。
その日、Googleの親会社であるアルファベット社の株価が、1日で7.5%も暴落した。
失われた金額はおよそ21兆円――ナイキやスターバックスをまるごと消すほどの衝撃だ。
きっかけは、Appleの幹部エディ・キューのたったひと言だった。
「Safari(iPhoneのブラウザ)での検索回数が、4月に初めて減少した。
理由は明白。人々はもう“AIに聞いている”からだ。」
これが、すべてだった。
【人々が『検索』をしなくなった】
Googleの“検索王国”を支えてきたのは、実はAppleだった。
Googleは毎年2兆8000億円をAppleに支払って、iPhoneでの「検索の入り口」を独占していた。
つまり僕らが無意識にSafariで検索していたその裏で、巨大な取引が動いていたわけだ。
でも――
その「検索」という行為自体が、いま静かに消えようとしている。
人々はもう、「ググる」のではない。
AIに話しかけて、答えをもらい、次の行動へ移っている。
しかも、それが一部の人ではなく、数字として現れ始めた。
Appleの幹部が、その事実を“公式に”認めたのだ。
これはGoogleにとって、単なる収益の減少ではない。
「問いの支配権」を失うこと。
かつてGoogleは、世界中の人々の“問い”を独占し、広告で利益を得ていた。
でも今、問いはAIへと向かい始めている。
Googleは今、じわじわと「検索されなくなる未来」に追い込まれている。
広告モデルの終焉ではない。
検索という“習慣”が失われるという、企業にとって最大の喪失だ。
検索の終わりは、爆発ではない。静かに、誰にも検索されなくなることで訪れる。
それが、2025年
世界が“検索する習慣”を、GoogleからAIに静かに移行した
おわり