(2020/03/11)東日本大震災九周年追悼式中止:昭和時代にも新型コロナをはるかに上回る感染症があった話です

東日本大震災9周年

東日本大震災九周年追悼式中止が閣議決定されています。

2020年3月11日を予定していた東日本大震災九周年追悼式につきましては、現下の状況を踏まえ、開催を取りやめることとなりました。

つきましては、東日本大震災から9年となる3月11日(水)午後2時46分に、それぞれの場所において黙とうをお願いいたします、とあります。

では、我々が歴史ではなく知っている世代、要するに戦後の昭和や平成において今回の新型コロナのような感染症災害はあったのでしょうか、というと、当然にありました。

これに比べれば新型コロナなど軽いものだと思います。

本当は、近代史の授業として、このようなことも教えておかないといけないのですが、残念ながら基本的な感染症の知識や歴史に学ぶということもなかなか情報過多の現在できていないと思うので、掲載しておきます。

ウィキペディアからですが、世界で200万人が死亡したと言われる通称「アジア風邪」、H3N2亜型による1968年の香港風邪(インフルエンザ)です。

1957年の冬、中国の貴州に発生し、中国全土に広がりました。

中国の科学者は病原体の分離に成功したが、当時、中国がWHOのインフルエンザ関係機関に加わっていなかったため、その情報が他の諸国に伝えられたのは、流行から2か月も経過してからだったのです。

このあいだアフリカや中南米に拡大し、欧米では「夏にはあまり広がらなかったが秋に入り、世界的に流行した」(カッコは筆者付記)。

日本での感染者は届出のあったものだけで98万3105人、死者は7,735人にのぼりました。

ウィキペディアより引用

今回の新型コロナなど、比べ物に成らない凄さです。

「夏にはあまり広がらなかったが秋に入り・・世界中で流行」というのは、読むものをぞっとさせます。

予防方法としては、感染経路に近づかない、手指消毒、うがい、という基本的なものに勝るものはありません。

災害や戦争(による難民)も、人類共通の敵であり障害ですが、こうした感染症についての知見が世界で広がるのはいいことだと思います。

さて、今回の新型コロナウィルス感染症拡大予防の措置において、各社が、自らの持つ企業ノウハウや知見を、オンラインで惜しげもなく無償提供しているのを見るのは、この世相の中、人間のすばらしさを示すものとして特筆しておきたいと思います。

その中で、筆者が感動したものを一つ上げさせていただきます。

株式会社小学館は、新型コロナウィルス感染症拡大による休校要請を受け、家庭学習を行う小・中・高校生への自宅学習支援として、このブログでもご紹介したことのある学習まんが『小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史』(全24巻)電子版の無料公開をしたそうです。

無料公開の詳細は以下の通りです。

【期間】
2020年3月11日(水)〜4月12日(日)
【URL】
『小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史』電子本棚ページ
https://kids-km3.shogakukan.co.jp/

「小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史」とは…

発売以降、37年間ずっと愛され続け、2020年にはついに累計2020万部を突破した、日本で最も売れている学習まんがです。各巻各章に迫力ある「パノラマ大画面」を使って当時の生活や文化、合戦などの様子を再現。カラーページも多く各時代の様子をリアルに体感できます。

小学館の発表資料より

この、「日本の歴史」シリーズ、なんとこれはすごいことに、インターネットができる環境がありさえすれば、専用リーダーアプリなどなく、手持ちのブラウザから直接すぐ読めます。

出版社も勝負かけてきましたね。

ブラウザから見れるということは、アマゾンや楽天といった電子書籍業界も、いよいよ最終段階に来たかとびっくりだと思います。

これを機に、本当の意味での情報開放、知恵の民主化が進むことになれば、幸いです。

あとは、各個人が持つ「時間」をどこにどれだけ振り向けるかで、勝負が決まってくる、そのような「自由」な「学び」ができる世の中が到来することを心から願っています。

こちらからの、本日の記事は以上です。

(2020年3月11日 水曜日 東日本大震災九周年)

(2019/10/13)小学館学習まんがシリーズ「まんが日本の歴史」は最良の鉄板受験勉強導入書であると強く推薦する記事です