(2020/03/12)春の選抜甲子園「までも」中止になるという新型コロナウィルス感染症の「猛威」について記憶しておく記事です
おはようございます。
2020年3月の残念な記事です。
高野連(公益財団法人日本高等学校野球連盟で英語表記はJapan High School Baseball Federation)は、2020年3月11日、無観客試合で開催する方向と発表していた2020年春の選抜高校野球大会を、一転して中止すると発表しました。
高野連とは、日本の高校野球(男子)の統轄組織で、47都道府県の高等学校野球連盟が加盟しています。
公益財団法人全日本大学野球連盟とともに、上部組織として公益財団法人日本学生野球協会を構成しておりまして、高野連の2019年7月3日の発表によれば、2019年5月末時点での全国の加盟校数と野球部の部員数は、部員数14万3867人、加盟校数は3957校となっています。
筆者がかつて知る高野連加盟校数は、4,200校程度でしたので(2005年頃)、だいぶ減ったとは言え、いまだ4,000校もの高校に野球部があり、部員たちが日々部活動に(血と)汗を流しているのがわかります。
さてそんな中、春の選抜高校野球32校に出場が決定していた各高校では落胆が広がりました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、高野連=日本高校野球連盟などは今月19日の開幕を予定していたセンバツ高校野球について、無観客での開催を断念し、中止することを決めました。
センバツ高校野球はこれまで戦争の影響で中断した期間はありましたが、予定されていた大会が中止になるのは初めてです。
経緯を少し捕捉します。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、高野連などは2020年3月4日、甲子園球場で行われるセンバツ高校野球を初めて観客を入れずに開催する方針を示し、開催に向けた準備を進める一方で、その後の感染状況などの変化を踏まえて最終判断する意向を示していました。
そして、11日午後から大阪市内で開かれた臨時の運営委員会で協議した結果、無観客での開催を断念し、大会の中止を決めました。
これを受け、大方の意見としては、他の部活動の大会はこんなに大きく取り上げられない、マスコミは他の競技の頑張ってきた生徒たちの声はどれだけ取り上げたのか、これは差別だという声や、高野連も、期待させるだけさせておいて、ギリギリでやっぱり辞めますでは、気持ちの整理をつけるに長い時間がかかることでしょうとか、他の競技のようにもっと早く中止を決定すれば良かったものを、といったまっとうな批判の声も聞かれます。
しかしながら、ついに、高校野球まで中止となるとは!
驚きです。
選抜大会は太平洋戦争の影響で1942~46年に中断したが、予定されていた大会が中止となるのは初めてということですから、実に日本は74年ぶりに高校野球がない、という春を迎えるというわけです。
所詮部活でしょう、という意見もあると思います。
しかしながら、同じように関東学連が主催して行う関東地区の地方大会でありながら、ぶっ通しで正月の2、3日にテレビ放映がされ、沿道に多数の応援がつめかける「箱根駅伝」も同様に、大会のランクとは別に、その大会やスポーツイベントが、国民にいかに愛されたかという点を踏まえれば、新型コロナウィルスの影響もここまで来たかと驚き、残念なばかりです。
つまり、この甲子園という国民的な行事が、大会史上、戦争以外で中止になるのが初めてということですが、今や人類の最大の脅威は、核兵器ではなく異常気象と感染症になったということです。
異常気象がいつのまにか「日常」になったように、感染症もこれからますます、「いつも隣り合わせ」の存在になります。
高校野球に限らず、あらゆるスポーツ、イベントについて、感染症とどう共存してゆくかを、今速やかに、真剣に考える時に来たというのは驚きであり、普通に集まってワイワイやったり集団スポーツに汗を流せる日常がかけがえのないものであったことに気づかされます。
こちらからの「感想」は以上です。
(2020年3月12日 木曜日)
(2017/07/28)21年ぶり6回目の夏の甲子園出場を決めた福岡県の公立高校(筆者の母校!東筑高校)の話です
(同日追記)と思ったら、全米プロバスケットボール(NBA)も、所属選手が新型コロナウィルス感染で、全試合の少なくとも2週間の中断とのことです。。