何を買うかということと同じくらいどうやって支払うかが大切になった
おはようございます。
2017年3月の決済手段に関する配信記事です。
昨今は、何を買うかということと同じくらい、どうやって支払うかという手段が合わせて大切になってきたと感じています。
例えば、ファストフード世界1位(2017年3月時点)のマクドナルドが、全店でこれまで対応していた支払い方法に加えて、電子マネーやカードでの決済が可能にするようにシフトしたといった具合です。
日本国内において、日本マクドナルドは三井住友カード(こちらも業界最大手)と提携し、国内に点在する約2,900店舗のマクドナルド店頭において、クレジットカードや電子マネーによる決済サービスを早ければ2017年下半期にも始めるというのです。
これまでは、例えばNTTドコモが展開するiDや、楽天EDY、イオンのWaonといった一部のカードや電子マネーサービスには対応していましたが、日本の交通系ICの大手であるSuicaやPASMOといった電子マネーについては対応していませんでした。
筆者のような面倒くさがりやは、昼食の時間も大してないのでたまにはマックでも行くか、ということになったとしても、財布さえ持っていない場合はこれまではマックに並ぶことを断念せざるを得ませんでした。
Apple PayのiPhone7が財布になる
しかし、これからは、いつも持っているiPhone7だけ持っていれば、Apple Payに入っているSuicaサービスを利用して、そこの電子マネーのチャージから支払うことができてしまうというわけです。
これで、バスや電車、そしてコンビニ、加えて外食大手と全て交通系ICで可能になってしまったわけで、交通系ICによる壮大な顧客の囲い込みは一旦完了したことになります。
iPhone7のデビューから、1年たたずして、筆者のほぼ全ての支出はこのICカードからなされるようになってしまったのです。
現金は、ますます遠いものになってきています。
どうやって支払うか、このもう一つの顧客争奪戦の行く末には何が待っているのでしょうか。
我が国への訪日外国人観光客もますます増えてきています。
どの商品サービスを売るか、ということと一緒くらいにどうやって支払いを受けるのかというサービス競争も熾烈になってきているのです。
宵越しの、現金は持たない筆者からは以上です。
(平成29年3月22日 水曜日)