2019年12月10日
おはようございます。
2016年9月の記事です。
脱線しましたがGDPに戻ります。
もう一つの補助エンジンはEX-IMで外国を指します。EXはexportで輸出、IMはimportで輸入ですが、輸出-輸入がプラスならば、外国との貿易でGDP寄与している(貿易収支黒字)ことになります。
日本は基本的にプラスで、5兆円くらいは輸出超過でGDPにプラス寄与しているのが通常でしたが、ここ最近は事実上の円安誘導による輸入品の高騰(特に原油等)により、ここがマイナスになることも多くなっています。
ただ、加工貿易国の面目躍如となると、この値は基本的にプラスに振れます。
わかりやすく言えば、国内工場で作った車や液晶テレビを世界中に売りまくってます、ということです。
GはもはやGDPの2倍の借金を抱えたわが国では、これ以上の大盤振る舞いはできないし、EXもやりまくったら諸外国の内需産業保護圧力にさらされ、円高圧力を食らいます。
やはり補助エンジンに頼るのではなく、王道のCとIで内需拡大が好ましい、という教科書的結論になります。
すなわち、CやIが減っているなら、それは本当のGDPの成長ではないということです。
お付き合いいただきありがとうございました。
家計は火の車の筆者からは以上です。
(平成28年9月28日 水曜日)