おはようございます。
2016年9月の記念すべき長寿漫画に関する記事です。
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」という長寿漫画が、ついに記念の200巻目をもってフィナーレを迎えることになりました。
作者の秋本治(あきもとおさむ)氏は、1976年にこの漫画の連載を週刊少年ジャンプに始めてから、なんと一本もネームを落としたことがないという伝説的な人です。
この領域には、同じく週刊少年ジャンプで連載を開始し、今(2016年9月時点)でも連載シリーズが続いている「ジョジョの奇妙な冒険」の作者荒木飛呂彦氏くらいしかおられませんが、とにかく激務と極限までのプレッシャーを要求される漫画週刊誌において、40年もの長きの間、根強い支持を得て連載を続けてきたことは驚嘆の一言です。
淡々と努力する、そして非凡に至るという鏡のような方々です。
1976年より節目の40年、思えば主人公の両津勘吉巡査長はあらゆる日常の一コマに登場し、そして神様やロボット、美女に下町に少年時代とありとあらゆる場面で大活躍してきました。
筆者も、この漫画とほぼ時を同じくして生きて過ごしてきましたので、4年に1度オリンピックの時に登場する日暮巡査といったレアキャラや、いつもの定番キャラなど、実に多彩な漫画の世界を見せてくれました。
一つの時代が終わったと感じた瞬間でした。
1976年と言いますと昭和52年、そこから昭和63年まで12年、そして平成はなんと28年間も続けて足かけ40年を旅した壮大な旅となります。
ページ数にすると実に3万ページ強。
連載途中に、本物のほうの「派出所」の呼称が警察庁によって廃止されて「交番」が正式名称となってからも同じ「派出所」のタイトルで連載が続きました。
こんな漫画は今後出ないかもしれません。
最終話に期待しましょう。
実は親が警察官だったという漫画ばっかり読んでいる筆者からは以上です。
(平成28年9月4日 日曜日)