2020年2月5日
![]() |
パナマ運河 |
おはようございます。
2016年6月のこれから世界の海運が変わる配信記事です。
舞台は太平洋と大西洋を結ぶ海上貿易の要所パナマ運河です。
このパナマ運河で、ついに2016年の6月に拡張工事を終えた新運河が開通します。
これが世界の商流、物流を変えるのです。
北アメリカと南アメリカのど真ん中の地峡をくりぬいて、海運による世界展開を実現したそもそもパナマ運河は中東のスエズ運河と並んで世界の海運物流の最重要拠点です。
1914年、パナマ地峡を開削して開通したパナマ運河は100年超の歴史を持ちます。
開通当初は十分な広さでしたが、輸送船の大型化によりパナマ海峡の幅や深さが制約条件となってきました。
「パマナックス」という船の規格は、このパマナ運河を通行できるぎりぎりのラインとして世に知られています。
全長:300m、全幅:32m、最大高57m、という風に細かく定められており、結局排水量としては65000トンが限界となります。
今回の拡張により、運河を航行できる船舶の幅はが32mから49mに拡大し、「ネオパナマックス」と呼ばれる大きさの船舶が通れるようになります。
コンテナ船で言うと、輸送能力は実に2.6倍となるのです。
北米東海岸から太平洋を通ってアジアを結ぶルートを中心に、世界の海運貿易を変える、まさに世界の商流を変える出来事なのです。
話題と部屋の狭い筆者からは以上です。
(平成28年6月28日 火曜日)