おはようございます。
2016年1月の記事です。
日本人が世界に誇る文化に漫画やアニメージュがありますが、特に男性読者向けの漫画においては、いろいろな指標のランキングが重要な要素を占めることが多いようです。
世界で最も売れているという漫画の古典「ドラゴンボール」では、その世界の「強さ」を測るスカウターという道具が「発明」され、以後その数値に基づいて各キャラクターの戦闘力が示されます。
記念すべき最初に戦闘力を測られた地球人は、銃を持った農夫のおっちゃんで、戦闘力は5でした。
その後まもなく、主人公の悟空が334、大魔王と恐れられたピッコロで322という絶妙な、なんとなく読者としても納得感のある数字を示され、「ほう…我々と悟空たちの違いはこんなにもあるのか…。」と無意識にも感情移入しながら読み進むことができ、数字という世界共通の言語で作品を語り合うことができるようになったのです。
数字やその比較(ランキング)は私たちの最も身近に存在する厳密な尺度であるからゆえに、国境や文化や民族を超え、誰にでも同じ理解をしてもらえる便利な指標なのです。
こんな絶妙な数字が、漫画により大きなリアリティを与えたのです。
数字の大きい方が強くて、勝負に勝つ。
ドラゴンボールの世界は読者層の広がりに合わせるように、宇宙全域や神の世界、あの世までどんどん広がり、合わせて数百万までそのゲージは上がりますが、基本的にこうした世界観は現在も踏襲されています。
また、現代の大ヒット漫画の「ワンピース」についても、主要キャラクターの「強さ」は各海賊の首にかけられた「懸賞金」によって測ることができます。
主人公ルフィの2016年1月現在の懸賞金は4億ベリーとなっております。
1ベリーがどの位の通貨単位なのかはよくわかりませんが、なんだか物凄い賞金首になっており、海賊王に俺はなると宣言した少年の今後の歩みに注目が集まります。
麦わら海賊団の未来は視界良好のようです。
それから、最近売り出し中の「テラフォーマーズ」という漫画では、主人公たちは火星で戦うのですが、その地での戦闘制圧力をランキングした「マーズランキング」というものが付与されています。
このように、ランキングは漫画に限らず実社会でもよく使われます。
三兄弟や四天王、主要五教科に七人の侍といった言葉にもあるように、数字には何事も客観的に見ることができる気がする、そんな魅力が潜んでいるのです。
漫画ばっかり読んでくだらない文章を書く、そんな寄り道力の強い、遊びと漫画の二刀流の筆者から以上です。
(平成28年1月17日 日曜日)
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