(2019/07/30)買い物の商品どころか支払い手段についても多様性が論じられる世の中になったという話です
おはようございます。
2019年7月の多様性について論じ始めてみようという意欲的な記事を配信します。
今の世の中、買い物する種類も多いのに、「その支払い手段」すら多様化していて困ってしまいます。
なんとかペイペイペイペイというQRコード決済の仕組みも雨後の筍のように出てきていますし、非接触型のICカード系の奴も、プリペイド方式のも、既存のクレジットカードで磁気ストライプを通さないでいい奴だの、はたまたスターバックスやナナコのように、強いリテールブランド店舗だけしか使えないものなど、とにかく多様性の嵐です。
選択肢が多いと生産性が低下するというのは、経済学の常識ですが、それ自体が「豊かさ」であるという指標もあり難しいところです。
かつての共産主義国では、パン屋にはパンは食パン一種類だけ、というように、そのパンの生産量と消費量で経済指標が図られていましたが、現在は菓子パンからサンドイッチから酵母パンまで、ありとあらゆるパンの種類がありまして、その生産工程も、販売手法も、それこそ支払い手段も多様化の一途です。
もちろん、これにより、流通経路にかかるお金、生産工程にかかるお金が最終消費価格に上乗せされていて、経済は緩やかなインフレになり賃金も着実に上昇すればいいわけですが、どうも労力ばかり増えていて商品単価は低いまま、というのがバブル崩壊後の平成初期からこの令和初期までの30年間の生産人口の減少が本格化した日本の姿かと思っています。
なので、ミニマリストといわれる、自分の時間を極力大事にしようという一派については、例えば、かつてのスティーブ・ジョブズのように、「服なら一種類しか買わない」「一種類を7着買う(一週間分)」といった「これしか選ばない(選ぶ選択肢を自ら狭めて時間を捻出する)」という技を使います。
つまり、出張先のホテルや航空券選びも、とにかくこのホテルチェーン、この航空会社と決めてしまうわけです。
購買プラットフォームも、楽天を併用せずアマゾン一択、としてしまえば、迷うことはありません。
迷うのは商品で十分、というところです。
最後は、代わりに選んでくれる秘書的AIを使うようになれば、もう最高、というわけです。
このように、支払い手段にせよ、商品それ自体にせよ、我々は情報化社会の中で、たくさんの情報に触れ、一旦それを咀嚼するために膨大な時間を犠牲にしているということを思えば、本当に自分のしたいことにフォーカスするためには、そうした時間を減らすまたは効率化することが絶対的に必要になってくるようなそんな気がいたします。
つまり、インプットを極力セーブする、という考え方です。
内部の思索に十分時間をかける、というところでしょうか。
突然ですが、日本の漫画史上でエポックメイキングであった「寄生獣」という作品で、主人公新一の文字通り右腕であった寄生獣「ミギー」は、最後内省の世界に入るということで、主人公の意識の中から去って右腕の奥深くに入り込んでいきます。
このように、すでに大量の経験を得た生命体は、自身の中でそれを咀嚼しなんらかの回答を得るために、もう少し内省の時間が必要ではないかと思うのです。
大量の情報を得ながらブログ記事一つまともに書けない筆者も、内省の時間が必要だと感じます。
こちらからは以上です。
(2019年7月30日 火曜日)
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